ドイツの宮殿や城の建築と内装の芸術美は、訪れる者を感嘆させてやまない。多くの城から旅先として行くべき10の名城を厳選。その姿からは、往時の栄華が言葉なく伝わってくる。
#5 Schloss Herrenchiemsee(ヘレンキームゼー城)
ルートヴィヒ2世の未完の夢を物語る湖上の城
1873年、バイエルン王ルートヴィヒ2世はドイツ南部のキーム湖に浮かぶヘレン島を取得し、その5年後から城の建築を開始した。
手本としたのはこよなく敬愛するフランス国王ルイ14世が建造したヴェルサイユ宮殿。広大なフランス式庭園を設け、噴水までそっくりに再現したが、城自体は完全なる模倣ではない。
「大鏡の間」をヴェルサイユより8mも長く造り、ダイニングにマイセン陶磁器の巨大なシャンデリアを飾るなど、「メルヘン王」とも呼ばれたルートヴィヒ2世の理想を豪奢に描き出している。
彼は建設半ばで廃位に追い込まれて謎の死を遂げ、ヘレンキームゼー城も未完成のまま今に至るが、その姿は数奇なドラマに満ちたルートヴィヒ2世の夢を語り継いでいる。
Schloss Herrenchiemsee(ヘレンキームゼー城)
所在地 Herrenchiemsee, 83209 Bayern
電話番号 08051 6887-900
開館時間 9:00~18:00(4月1日~10月24日)、10:00~16:45(10月25日~3月31日)
休館日 無休
料金 14ユーロ
https://herrenchiemsee.de/
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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
