役者さんのメンタリティは観ていておもしろい

――舞台はあまり映像が残らないので、「忘れられる」という設定をいかすために、主人公を舞台俳優にされたのだと思いますが、結果として、舞台だけでなくテレビや映画など、エンターテインメント業界を幅広く描かれていますよね。宮藤さんにとってはよくご存じの世界なので、あまり取材をしなくても書けたのではないでしょうか?

宮藤 そうですね。あんまり取材してないですね(笑)。今まで観てきたものや経験をいかした感じです。バックステージものは、過去にドラマ『マンハッタンラブストーリー』でもやったことがあるんですけど、みんなあんまり好きじゃないのかな、という不安もあって(笑)。でもやっぱり自分で観てても面白いですもんね。役者さんのメンタリティというのは。

磯山 「中村仲蔵みたいな話がいい」とか、映画『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の話も出てましたよね。それこそ最初はブロードウェイの予定でしたもんね。そこから「シェイクスピアのほうがいいか」「それならグローブ座で撮影したい!」となって、今回の設定になったという。

宮藤 グローブ座でリア王を演じた人が忘れられてしまうというのが、まさに『リア王』とリンクしているというのを、後から松岡(和子)先生に指摘されて。偶然でした。今回は後から色々とうまくいきましたね(笑)。

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