穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。

「大葉」のチヂミ

 たっぷりの大葉と国産の小麦粉、板海苔を使った、“もっちり”海鮮風チヂミは、シンプルな材料で手軽に作ることができるので、時間のない平日の夜にいかがですか?

 血液の浄化を助ける海藻と、新陳代謝を促す大葉のダブル効果で血液美人を作るお勧めのメニューです。本来は魚介を使う海鮮チヂミですが、ベジ料理では海藻を用いて磯の香りづけをし、よりヘルシーに仕上げます。

 また本場、韓国の料理店ではたっぷりの油で揚げ焼きのように作るチヂミ。でも、ポイントを押さえれば少ない油でも外はサクッと、中はもちもちの美味しい生地ができるのです。ぜひお試しになってくださいね! 時間に余裕があれば、ぜひタレも手作りで。

【旬の食材】しそ

「しそ」は「紫蘇」と書くことからもわかるように、本来は赤じそのことです。緑のものを「大葉」や「青じそ」と呼びます。大葉独特の爽やかな香りに含まれる成分には殺菌作用があり、特に魚の解毒作用があるとされています。お刺身のつまに添えられていることからも納得ですね。

 野菜の中ではカロテン・カルシウムの含有量がトップクラスで、また鉄分も多く含むことから肌荒れの改善・骨粗鬆症予防、貧血の改善に効果があります。マクロビ的には血液の新陳代謝をよくすると考えられており、鉄分やカルシウムの働きと合わせてみると血液や骨など体の基礎となる部分を作るお助け食材とも言えます。また、漢方では不眠に良いと言われています。

 蒸し暑さで寝苦しい今の時期、晩御飯に「しそ」を取り入れて快適な睡眠を、そして新陳代謝をアップさせて若々しい体作りをサポートしましょう。

2014.07.25(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平