穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティック。この連載では旬の食材を使った簡単マクロビレシピを紹介します。オールベジとは思えないしっかりしたおいしさと食べごたえは、週末のブランチや友人の集まるパーティレシピにもぴったり。ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめましょう。
コンニャクの青椒肉絲(チンジャオロース)
油と相性の良いピーマンとヘルシー食材のコンニャクを使って、中華炒めの定番「青椒肉絲(チンジャオロース)」を作ります。「青椒肉絲」とはピーマンとタケノコ、下味をつけた豚肉や牛肉の細切りを使い、オイスターソースをベースにした調味液で仕上げる中華料理ですが、今回はお肉の代わりになんとコンニャクを使います!
下味をつけたコンニャクをいったん冷凍し、唐揚げに。すると不思議なことにコンニャクがまるでお肉のような食感に仕上がるのです。またオールベジレシピなのでオイスターソースは使わずに、醤油にプラスして干しシイタケの戻し汁を隠し味に使っていきます。食べてビックリ! の本格的な仕上がりに。騙されたと思って、是非作ってみてくださいね。
【旬の食材】ピーマン
「ピーマン」は血液をサラサラにして血栓を予防するとともに、血液の循環もよくするので脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果があると言われています。またトマトの4倍ものビタミンCを含むほか美肌作りに欠かせないカロテンやビタミンEを含む優秀な緑黄色野菜です。色素成分であるクロロフィルには強い抗酸化作用がありアンチエイジング対策にも役立ちます。
マクロビ的には「苦味」に分類され、「辛み」のニンニクやネギ類などと合わせることにより心臓や小腸に良いとされていますが、陰性(体を冷やす、暖かい季節によく成長する)の食材に分類されるので、果物と同様に冷え性の方は食べすぎないようにしましょう。
とはいえ、美容面でも健康面でも役立つ優秀な「ピーマン」。露地物の出回る今の時期は体も陰性のエネルギーを必要とします。生ではなく加熱調理をすることで「冷やす」性質を和らげることができます。取り入れる時期と調理の工夫で美味しくいただきましょう。
2014.06.27(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平