和食旅館だけでなく、モダンなプライベート・レジデンスから、京都情緒漂う東山エリアで暮らすように楽しむ町屋の一棟貸しまで、 様々な京都スタイルを楽しんで。

» 第1回 プライベート・レジデンスで気ままに過ごす京都時間 「Bijuu」
» 第2回 老舗旅館プロデュースの町家レジデンス 「龍吟」
» 第3回 夏の風物詩 貴船の川床のある宿 「右源太」

開智あんず庵 (麩屋町高辻)

坪庭を持つ小ぢんまりとした空間は数日滞在しても飽きが来ない

日がな一日、縁側でゴロゴロ読書もいい。

 京都市内に14軒の町家宿泊を取りまとめ、それぞれテイストが違う町家の一棟貸し空間。台所や風呂など、不便なイメージのある町家の水回りを整備した。ほとんどがベッドを配した和モダンスタイルで統一されているので快適に過ごせる。大きすぎず、小さすぎず。坪庭のあるこぢんまりとした空間は、数日滞在しても飽きが来ない。

 閑静な住宅街にある「開智あんず庵」は、昨年6月にお目見え。1階には町家特有の「出格子」があり、2階には白い漆喰で塗り込んだ「虫籠窓(むしこまど)」がある伝統的な造り。近くの商店街などでお総菜を買っても良し、仕出し料理を取るも良し。ご近所さんとあいさつを交わしながら暮らすように楽しむ京都の宿泊スタイルを体感しよう。

一棟丸ごと使えてのんびりできる町家空間。火気厳禁だが、湯を沸かすことは可能。錦市場に出かけるなど暮らす気分を楽しんで。

開智あんず庵
所在地 京都市下京区麩屋町通高辻下ル鍵屋町202-2
電話番号 075-708-5610(予約専用)
URL http://www.kyoto-machiya-inn.com/ja/anzu/
料金 1棟2名利用26,000円~
カード 可能

2014.07.19(土)
文=中野弘子
撮影=たやまりこ

CREA 2014年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

夏の京都でできること。

CREA 2014年8月号

食べて、寝て、遊ぶ!
夏の京都でできること。

定価780円