洞爺湖サミットで世界のVIPにふるまわれたチーズも
北海道といえば、チーズ。ナチュラルチーズ産出量日本一の北海道は、まぎれもなくチーズ大国といえますが、そのクオリティも高く評価されています。たとえば新得(しんとく)町の「共働学舎」は代表格。桜の花びらをあしらったカマンベール「さくら」は北海道洞爺湖サミットでVIPたちにふるまわれたチーズとして一躍有名になりました。溶かしてパンやじゃがいもなどに付けて味わう「ラクレット」も国内外の数々の賞に輝いています。
チーズそのものの味をじっくり堪能するのがフランスチーズだとすると、ピッツァやグラタンなど料理に使われることの多いイタリアチーズ。道東・白糠(しらぬか)町にある「白糠酪恵舎」はとことんイタリアチーズにこだわっており、週に1回作られるモッツァレラは日本随一と評されることもあります。チーズと一言でいっても、北海道内には大小さまざまなチーズ工房があり、昨年は、江丹別(えたんべつ)町「伊勢ファーム」の影響でブルーチーズをつくる工房が増えました。北海道の生乳で手づくりした道産のブルーチーズはやさしくまろやかで、それまで苦手だった人も食べられると評判です。
工場と直取引で豊富なチーズの品揃え
空港内のみやげ店には、このような北海道産の、いわゆるフェルミエ(農家の)チーズが多く扱われるようになりました。そのうちの一軒「東急百貨店」も相当な品揃えです。工房と直接交渉しているので、珍しいチーズが入ることもあります。たとえば十勝・更別(さらべつ)村にある「さらべつチーズ工房」はもともと大根農家ですが、ブルーチーズ「きまぐれブルー」はレストランでも使われるようになった逸品。旭川市・上雨紛(かみうふん)の「クリーマリー農夢」は、牛の育て方から殺菌までこだわった酪農家。フレッシュチーズは生乳のさわやかな味わいが感じられます。シシャモで一躍有名になったむかわ町の「ASUKAのチーズ工房」は北川飛鳥さんという女性が手づくりする小さな工房。さけるタイプのストリング・チーズはやさしい味がします。
生鮮食料品はどこの産地か気にして買う人も、チーズはなんとなく外国産を買ってしまってはいませんか。ここ、北海道なら、北海道産のチーズがあります。生乳のフレッシュさを感じるカマンベールやモッツァレラから、通をうならせるウォッシュやブルーチーズ、ミモレットまで。こだわりのチーズ職人が手がける、個性的な道産チーズをぜひお土産にしてみてください。
さっぽろ東急百貨店 新千歳空港売店
販売場所 新千歳空港 国内線ターミナルビル2階
電話番号 0123-46-5819
営業時間 7:30~20:30
URL http://www.tokyu-dept.co.jp/sapporo/
月刊「poroco」 (ポロコ)
1997年に創刊した、札幌の生活情報誌。20~30代女性をターゲットに、札幌のグルメ・ショッピング・ビューティ・イベントなど生活を豊かに楽しくする情報を発信。毎月20日発売、450円(税別)。北海道の書店・コンビニ・キヨスクや「北海道どさんこプラザ」各店でも発売中。
URL http://www.poroco.co.jp/
札幌の人気地元誌が太鼓判! 新千歳空港の旬なお土産10選
2014.06.18(水)
撮影=中嶋 史治(BLUE COLOR DESIGN)
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