この記事の連載
マーク・パンサーさんインタビュー #1
マーク・パンサーさんインタビュー #2
お芝居でハーフの役があれば、また挑戦してみたい
――では、いまのマークさんがあるのは阪神タイガースのおかげ?
そうです。言ってみれば、僕にとって阪神タイガースは神様みたいな存在です。
阪神タイガースからは、友達だけでなく、自分を信じる勇気も授けてもらったと思っています。
僕が中学生の時に、阪神タイガースが初優勝。その時の立役者が、外国人選手・バースでした。
子どもの頃、「ガイジン」と差別されてきた僕にしたら、「外国人でもチームの仲間として日本一に貢献できるんだ」というのは大きな希望になりました。その希望があったからこそ、伝説の音楽グループ・globeへとつながったし、日本レコード大賞という栄誉も手にできたと思っています。

――ご自身がハーフであることを肯定できたことが大きな自信になったのですね。
いまはハーフのタレントさんや俳優さんが多く活躍されていますが、僕が子どもの頃は草刈正雄さんくらいしかいらっしゃいませんでした。スポーツの世界でもハーフの方はほとんどいませんでした。
でも「人と違う」おかげで、ライバル役として仲間に入れてもらえた経験があったからこそ、ほかの人にはできないことでも僕ならできるかもしれないと思えるようになったし、どんな波も怖がらずに乗り続ける勇気を持てたと思っています。
もちろん失敗もありました。大きな波にのまれたことも、波だと思って意気込んだら波じゃなかった、ということもありましたが、自分の可能性を自分で狭めず、まずはなんでもやってみようと思えるようになったのは、やっぱり、阪神タイガースのおかげだと思っています。
――連ドラ初出演を経て、今後さらに挑戦してみたい目標などはありますか?
お芝居でハーフの役があれば、ぜひまた挑戦してみたいです。
あとは、ミュージカル。32年前にフジテレビのイベントで『月が地球にKISSをする』というミュージカルに出演させていただいたのですが、とても納得できる完成度ではありませんでした。いまならあの時よりもうちょっと成長していると思うので、機会があればリベンジしてみたいです。
「御社の乱れ正します!2」

■放送情報
放送日時:2025年10月2日(木)よる11時スタート 全12話(30分枠)
※BS-TBS、BS-TBS 4Kで同時放送
■出演
三枝 玲/サエグサ・レイ・・・山崎 紘菜
鹿妻 新/カヅマ・アラタ・・・飯島 寛騎
Bar PURPLE ROSEマスター・・・・マーク・パンサ―
ほか
番組ホームページ https://www.bstbs.co.jp/drama/onsha/

2025.07.07(月)
文=相澤洋美
写真=釜谷洋史