この記事の連載

 会社に迷惑をかける社内不倫カップルに断罪を下すスカッと系ドラマ「御社の乱れ正します!」。2024年の第1シーズンに続き、10月から待望の第2シーズンがスタートします。新キャラクターとして登場するのが、連続ドラマ初出演というglobeのマーク・パンサーさん。ドラマの見どころから、マークさんの意外な過去までお聞きしました。


ドラマのあらすじ

 身勝手な社内不倫を解消する「オフィスAIRクリーニング」。主人公・三枝 玲(山崎 紘菜)は、身勝手な社内不倫で周囲に迷惑をかける男女を、鮮やかな手口で別れさせるプロ。真面目に働く人々の誠意を踏みにじる社内不倫カップルをじりじりと追い詰め、華麗に成敗していく。
 そして玲のトラップに強力なアシストをする鹿妻 新(飯島 寛騎)は、時に玲に代わってターゲットに接近し、迷惑不倫撃退の一翼を担うのだった。
 ある日、玲と新の前に、不倫解消の依頼窓口となっていたガンちゃんの師匠で「Bar PURPLEROSE」のオーナーであるマスター(マーク・パンサー)が現れる。ガンちゃんがバーテンダー修行の旅に出たことを知らせにきた彼は、代わりに自分が依頼窓口を引き受けると申し出る。

――TVの連続ドラマは初めてだそうですね。

 はい。最初にオファーをいただいた時は、特別出演みたいな形だと思っていました。音楽プロデューサーやDJみたいな役なら、これまでもドラマに出演したことがあったので、今回もきっとそうだろうと、「いいよ!」とお受けしたのです。

 ところが、台本をいただくと、連続ドラマのレギュラー出演。しかも、メインキャラクターのひとり……。慌ててシーズン1の8話をひと晩で一気見して、原作の漫画も読ませていただきながら、スイッチを切り替えました。

――マークさんが演じるマスターは、原作にはないキャラクターです。どのように役作りをされたのですか?

 マスターは、シーズン1で登場していたガンちゃんの師匠という設定です。ガンちゃんにすべてを教えた「先生」でもあり「父親」のような存在は、僕と共演の山崎紘菜さん、飯島寛騎くんとの関係性のようにも思えて、気持ちよく役に入り込むことができました。

 世界中を旅したあと日本に戻ってきたという設定も、これまでいろいろなところに拠点を変えてきた自分との共通性を感じました。

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

 まず、撮影現場のチーム感にやられました。音楽の世界とはまた違うとはいえ、チームでひとつの作品を生み出す現場に本格的に入ったのは40年ぶりだったので、感慨深いものがありました。スタッフみんなが気持ちをひとつにして何かを作り上げていく現場の尊さを思い出し、感激しました。

 ただ、音楽の世界とは違い、お芝居はセリフを覚えないといけないので、そこは苦労しました。

 もちろん、音楽でも楽曲や歌詞は当然覚えます。でも、レコーディング時はプロンプターがあって、それを見ながら歌うことができます。一発勝負のコンサートでは、たまに歌詞を間違えてしまうこともありましたが、逆にそれが「ライブ感」としてお客さまに喜んでいただくこともある世界でした。

 それが、お芝居においては、「間違い」がほかのみなさんの迷惑になる。そこが一番のプレッシャーでした。

2025.07.07(月)
文=相澤洋美
写真=釜谷洋史