雄大なアルプスに抱かれた
音の都・インスブルック
インスブルックはザルツブルクからさらに西へ列車で約2時間、ウィーンからは飛行機で約50分の優美な街。2000メートル級のアルプスの山々が街のすぐ間近まで迫り、圧倒されそうな絶景が広がっています。ケーブルカーや登山電車に乗れば、市街から20分ほどで、夏でも雪の残る海抜2300メートルの大自然に触れられることも、この街の大きな魅力となっています。
かつてこの地にはハプスブルク家の居城がおかれ、都となったこともあります。王宮や王宮教会、黄金の小屋根など、その時代を物語る観光スポットは必見。この街が政治・文化の中心だった当時、宮廷での行事や饗宴のために著名な音楽家が招かれ、比類ない演奏を披露しました。
また、インスブルックには、庶民の間にも民族音楽の伝統があります。地域の町や村では地元の仲間たちで楽隊や合唱団が編成され、今もお祭りや行事で盛んに活躍しています。
毎年夏に開かれる古楽器音楽祭も、音楽好きにとっては見逃せないイベント。初期古典音楽の音楽祭としては最も長い歴史をもつといわれ、アンブラス城や王宮、チロル州立劇場、イエズス会教会、ヴィルテン修道院、黄金の小屋根前の広場など、市内のさまざまな場所が会場となり、古き調べの美しさに酔いしれることができます。
インスブルック古楽器音楽祭
URL http://www.altemusik.at/en/
ウェブサイトでチケットの購入可能。
開催期間 2014年8月12日~31日
アンブラス城コンサート 2014年7月15・22・29日、8月5日
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2014.06.09(月)
文=Seiko Suzuki(編集プロダクション studio woofoo)
構成=矢野詔次郎