音楽があふれるウィーンでロマンティックな休日

 街を歩いていると聞こえてくるのは、耳に心地よいクラシックの優雅な旋律……。旧ハプスブルク帝国の帝都として栄えた時代より、豊かな文化を育んできたウィーン。緑の樹々の間に絢爛な建物が連なる美しい街並みには、オーストリアが紡いできた壮大な歴史と伝統が綿々と受け継がれ、雅な時代の風情が息づいています。

 昔も今も変わることなく一流の音楽家たちが世界中から集まってくる楽都・ウィーンで、魅惑の音楽に酔いしれるロマンティックなヴァカンスを楽しんでみましょう。

» 王侯貴族が愛した旋律に彩られる音楽の都・ウィーンを旅する
» ウィーンの必見スポット、シェーンブルン宮殿でコンサート鑑賞
» ウィーンでは、美味のそばにも音楽があふれている!

 オーストリアにはウィーンのほかにも音楽を楽しめる素敵な街がいっぱい! なかでもおすすめは、音楽祭で有名なザルツブルクと、民族音楽の伝統があるインスブルック。いずれもハプスブルク家の時代から受け継がれた、豊饒な音楽文化が根付いた街です。

モーツァルトが生まれた街
ザルツブルク

『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となった美しい風景も。 (C) Österreich Werbung / Weinhaeupl W.
ミラベル庭園と大聖堂の上に聳えるホーエンザルツブルク城。 (C) Österreich Werbung / Popp Hackner

 ザルツブルクはウィーンから西へ、飛行機で約50分、列車で約3時間。モーツァルトの時代には、ここは教皇領で大司教が支配する街でした。市街には修道院や教会がたくさんあり、“北のローマ”ともいわれることも。こぢんまりとした街なので、すべて徒歩で巡れるほどですが、ぜひ訪れてほしいのが、ミラベル庭園。ここから旧市街を眺めれば、大聖堂の丸屋根とその上にそびえるホーエンザルツブルク城が一望にでき、その構図の美しさは見事。また、モーツァルトの生家、大聖堂、歴代大司教の居城、城塞など見どころは歴史地区に集中しています。

 映画『サウンド・オブ・ミュージック』が好きな人は、ミラベル庭園、ノンベルク尼僧院、聖ペーター教会の墓地、フェルゼンライトシューレ、さらに周辺の湖水地方も散歩してみたい。きっと、あの名画の数々の場面がよみがえってくることでしょう。

 有名なザルツブルク音楽祭は、祝祭大劇場やフェルゼンライトシューレ、モーツァルト劇場(旧祝祭小劇場)が会場となって、毎年7~8月に開催されます。期間中は世界各国のジェットセッターやセレブリティたちが集い、上流階級の社交場のような雰囲気。1年のうちでこの街がいちばん華やかににぎわう時です。

左:モーツァルトの生まれた家はこの街いちばんの繁華街に。 (C) Österreich Werbung / Diejun
右:山岳地帯の牧童たちの間で生まれたアルペンホルン。 (C) Österreich Werbung / Franz Bischof

ザルツブルク音楽祭
URL http://www.salzburgerfestspiele.at/summer
開催期間 2014年7月18日~8月31日
ウェブサイトでチケット購入が可能

ザルツブルク アドベント音楽祭
URL http://www.salzburgeradventsingen.at/index.php?id=9&L=1
ウェブサイトでチケット購入が可能
開催期間 2014年11月28日~12月14日

 次のページではザルツブルクから飛行機で約50分、アルプスの山々が間近に迫る音の都・インスブルックの街を紹介しましょう。

» ウィーンへの快適な旅を探す(オーストリア航空サイトへリンク)
» オーストリア各地の最新情報を見る(オーストリア政府観光局サイトへリンク)

<次のページ> 雄大なアルプスに抱かれた 音の都・インスブルック

2014.06.09(月)
文=Seiko Suzuki(編集プロダクション studio woofoo)
構成=矢野詔次郎