この記事の連載
東村アキコ先生25周年パーティー【前篇】
東村アキコ先生25周年パーティー【後篇】
帝国ホテルが東村ワールドに染まる

リハーサルが始まり、パーティーの冒頭に流す25周年記念動画を確認。歴代作品を約2分半にまとめた動画は、『かくかくしかじか』に描かれた恩師・日高先生に向けた手紙のような構成。(※リンク先の動画はオープニング映像をもとに後日新たに編集されたものです)

会場の片隅でひとり静かに映像を鑑賞するアキコ先生。スタッフもそれぞれの持ち場で目を潤ませながらスクリーンを見つめていました。

続いて舞台上には、演劇コントユニット・アンチックラバーズが登場。アキコ先生作・演出の「トムとジェリー歌舞伎」を25周年記念バージョンで披露します(本番は衣装に着替えて登場)。

開演前の心境を伺いました。「もともとは20周年のタイミングで、ファンの方たちがパーティーをしましょうと言ってくださったのですが、コロナ禍で開催できなかったんです。それもあって、25周年はファンのためになにかしたいと常々考えていて、自ら発起人となってファンミーティング形式のパーティーをしようと決めました。
担当編集者のみなさんにも手伝っていただき、1年前ぐらいから準備を進めるなか、“芸能人をゲストに呼びましょう”という意見も出たのですが、私に会いに来てくださる方には、なるべく私が前面に出たほうが喜んでもらえるかなと思って、余興も減らしてファンと交流できる演出を心がけました」(東村さん)
一方、アキコ先生にはパーティー本番でサプライズも用意されていて、スタッフ一同、平静を装い本番に臨むのでした。
果たしてファンの反応は!? レポート後篇ではファン感涙のスペシャルゲストが登場します。
東村アキコ
1975年宮崎県生まれ。金沢美術工芸大学美術科油画専攻卒業。1999年に漫画家デビュー。2007年から連載を開始した育児エッセー漫画『ママはテンパリスト』(集英社)が大ヒット。以降、『海月姫』『東京タラレバ娘』(講談社)など多数のヒット作を生み出す。2015年に自身の半生を描いた『かくかくしかじか』(集英社)で第8回マンガ大賞・第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、『偽装不倫』(文藝春秋)で第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。「ココハナ」(集英社)で『銀太郎さんお頼み申す』、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で『まるさんかくしかく』を連載中。
映画『かくかくしかじか』公開中
https://wwws.warnerbros.co.jp/kakushika/
映画『かくかくしかじか』公開記念 東村アキコ アニバーサリー映像
https://www.youtube.com/watch?v=gTOjpw_lZn0
6月20日(金)~7月15日(火) 後期開催
東村アキコ かくかくしかじか展 -漫画と絵画 永遠のリグレット-
https://ozakitheodora.com/gallery-post/higashimuraakiko_kakukakushikajika/

2025.06.21(土)
文=田辺千菊(Choki!)
写真=佐藤 亘、末永裕樹