この記事の連載
東村アキコ先生25周年パーティー【前篇】
東村アキコ先生25周年パーティー【後篇】

1999年にデビューし、以来『ママはテンパリスト』(集英社)、『東京タラレバ娘』(講談社)、『雪花の虎』(小学館)、『偽装不倫』(文藝春秋)など数々の話題作を世に送り出している漫画家の東村アキコさん。現在、自伝的作品『かくかくしかじか』(集英社)の映画が大ヒット上映中。さかのぼって3月12日、東村さんの画業25周年を記念したパーティーが、東京・千代田区の帝国ホテルで開催されました。全国からかけつけた161名のファンや、東村作品でもおなじみの歴代担当編集者が一堂に介した、笑いあり、涙あり、サプライズありのパーティーの様子を前篇・後篇にわけてレポートします。(後篇を読む)
祝!東村アキコさん画業25周年

東村アキコさん自ら企画し、1年かけて準備を進めて来た画業25周年記念パーティーの当日。会場である帝国ホテルでは、開演4時間前から準備が進められていました。

集英社、小学館など各社のアキコ先生の担当編集者がスタッフとして集結。出版社の垣根を超え、協力しながら会場設営や抽選会の準備を進める様子に早くもムネアツに。

開演2時間前、艶やかな着物姿でアキコ先生が会場入り。誰もが作業の手を止め、「黒革の手帖!」「歩く美術館みたい」と湧き立ちます。


この絢爛豪華な着物と帯は、もちろんアキコ先生の私物。「この着物は既婚女性の第一礼装である黒留袖で、インドの宮殿を刺繍した更紗柄です。帯は、金唐革(きんからかわ)といって革に箔押しした大変貴重なもの。どちらも、“ここぞ”という時にしか着られない特別な着物です」(東村さん)



控室に入ると、自宅から持参した作品関連のグッズをテーブルに広げ、黙々とサインを入れ始めたアキコ先生。歴代の担当編集者たちからは懐かしむ声が上がります。



「会費制のイベントなので、来てくださるファンの方に少しでもお返ししたくておみやげを充実させました」という言葉通り、「こんなに⁉」と驚くくらい来場者へのおみやげが大充実。すべてこの日のために作られたもので、焼き菓子詰め合わせ、手ぬぐい、お守り、日めくりカレンダー、アクスタという豪華さ。

おみやげの袋詰めも出版社のスタッフで分担。ファン用と一般用あわせて300個近い袋詰めを、まるで記録に挑戦しているかのような速さで瞬く間にこなしていました(日めくりカレンダーとアクスタはファン限定のおみやげ)。
2025.06.21(土)
文=田辺千菊(Choki!)
写真=佐藤 亘、末永裕樹