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うつわひとつで外食気分も味わえる!

ちょっと遊びのあるお皿にすると「洋食のごちそう」感が出る

◆デザイン性の高い丸皿2点

 ベーシックなお皿を数枚そろえたら、ちょっと遊びのあるお皿を持つのも楽しい。左の、縦線が入ったお皿は北欧のお皿で、グスタフスベリというブランドの「リブ」というシリーズのお皿です。集中線的に料理に目がいって、全体が締まりますよね。洋食のごちそうを食べている、なんて感じがしませんか。どちらも直径20センチ、このサイズってメインのおかずを盛りやすいんです。もっと付け合わせをたっぷりにしてもいいし。

 青と白の平皿は、フランスの「GIEN」というブランドのもの。洋のデザインなのに、和の染付みたいな印象も生まれてくるのが面白い。このお皿、洋食はもちろん意外とエスニックにも合うし、オムレツやスクランブルエッグにもすごく合うんです。

ワンプレートにするとステーキハウスのように

◆大きめの黒い角皿

 ハンバーグはワンプレートでいただくのもおすすめ。丸皿でもいいのですが、角皿にサラダ、ごはんと一緒に盛りつけてみました。ステーキハウスみたいなイメージで盛りつけています。

 黒地にハンバーグ、地味になるかと思いきや力強さが出ますね。このうつわだったらモーニングプレートに使うのもいいし、ハンバーガーとポテトなんかを一緒に盛りたくもなる。私、このお皿に焼きそばと目玉焼きを一緒に盛ったり、たっぷりの揚げものをドンと盛ったりして使っています。

 さて次回は、パスタをいろんなうつわに盛ってみましょう。

白央篤司

フードライター、コラムニスト。「暮らしと食」がメインテーマ。主な著書に、日本各地に暮らす18人のごく日常の鍋とその人生を追った『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)、『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)がある。
https://www.instagram.com/hakuo416/

次の話を読む「濃いオリーブ色の平皿で“料理上手な人の食卓”に」料理が映えるうつわの使い方:パスタ篇《敏腕スタイリストが伝授》

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Column

うつわのある暮らし

食を彩る素敵なうつわとともに日々を過ごす。憧れるけどなにから始めたら? フードライターの白央篤司さんが、「うつわのある暮らし」を始めるヒントを探りに、うつわの専門家を訪ねました。

2025.02.24(月)
文=白央篤司
撮影=平松市聖