青梅の甘露煮が入った至福の梅まんじゅう
◆御菓子司 翠江堂本店
中央区・新川にある「翠江堂」は、昭和18年創業、隅田川のほとりに佇む老舗和菓子屋です。
名物の苺大福と同じくらいおすすめしたいのが「そがの里」。初代・創業者の矢澤正男さんが考案したおまんじゅうで、苺大福よりも4年早く、1982年から販売されている翠江堂の代表作です。
青梅の甘露煮を知人からもらって食べた時に「これを使った和菓子を作りたい!」と思ったのが、商品づくりのきっかけだったそう。桃山の生地で焼菓子にしてみたり、大福や練切にしたりと、いろいろ試しながら、最終的に薯蕷まんじゅうで包むことに。
白餡へのこだわりも強く、甘露煮に合うように作られています。炊き上げた白餡には水あめを加え、さらに練ったもので青梅が包まれているのですが、蒸し時間や白餡の割合など、決定までにかなりの時間をかけ、試行錯誤を経て完成させたのだそう。
青梅の甘露煮と白餡がとろけるように合わさり、爽やかな香りに包まれるみずみずしい味わいがナイスィーツ! 緑のぷっくりとしたフォルムも可愛く、一度食べたら忘れられない至福のおまんじゅうです。
御菓子司 翠江堂本店
所在地 東京都中央区新川2-17-13
電話番号 03-3551-5728
http://www.suikoudou.jp/
2025.01.02(木)
文=スイーツなかの
撮影=深野未季