日本を代表する名物まんじゅう

◆塩瀬総本家

 中央区・明石町にある「塩瀬総本家」。創業670余年、1300年代から続く老舗で、日本で初めておまんじゅうを作ったお店として知られています。

 初代・林浄因(りんじょういん)は、あんこが入ったおまんじゅうを初めて作った人物。室町時代には、その美味しさが評判になり、足利義政より「日本第一番本饅頭所」の看板を贈られました。

 月日は経ち、子孫である林紹絆(りんしょうはん)がまんじゅう研究のために中国に留学し、薯蕷まんじゅうの製法を習得。日本に戻り手がけたおまんじゅうが、現在の「志ほせ饅頭」の原型となりました。

 生地の原料となる大和芋は、毎朝皮をむき、すりおろしてから使うという手間ひまかけたつくり。小豆は、北海道・音更町の「エリモショウズ」を使用。ザラメ糖を合わせたこし餡は、いくつでも食べられそうなくらいの甘さでちょうど良い。

 しっとりもっちりとした生地に、さらりとしたこし餡はこの上ない一体感があり、何度でもこの美味しさに出会いたいと思う、心に残る味わいがナイスィーツ! 伝統を受け継ぐ、実直なおまんじゅうです。

塩瀬総本家 本店

所在地 東京都中央区明石町7-14
電話番号 03-6264-2550
https://www.shiose.co.jp/

スイーツなかの

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数のテレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動中。
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Column

スイーツなかのの「よろスィーツ月報」

一万種類以上ものスイーツを食べ歩いた実績を誇り、今も日々その数を更新中のスイーツ芸人のスイーツなかのさんが、実際に食べておいしかった今いちおしの旬なスイーツを自信を持ってお届け!

2025.01.02(木)
文=スイーツなかの
撮影=深野未季