なごみの灯り
ゲストルームには、ベッドにもなる無印良品のソファに、アーネ・ヤコブセンのスタンドライトを組み合わせて。コンパクトなので模様がえがしやすくって、年々こういう軽やかな家具に惹かれる。
灯りについて。部屋をすみずみまで照らす太陽のような照明が苦手です。疲れて帰ってきて家の中が昼間のように明るいと、なんとなく休まらない気がします。
ヨーロッパの家庭のように、部屋や用途に合わせたライティングにしようと試み中で、リビングに吊っていた大きなイサムノグチの和紙の照明も、つい最近取り外しました。天井のスポット照明に、食卓はテーブルライトを使い、あとは椅子のコーナーにスタンドライトを組み合わせて、用途に応じて灯りをつけています。最初は薄暗過ぎる? と思ったけれどすぐに目が慣れて、なんだか落ち着くものです。
キャンドルは、お盆や大きな皿に長いもの短いものを何個か、寄せ植えのように置いて。灯りをつけると高低が出て、なんともいい雰囲気になる。
また、ゆったりできる夜にはキャンドルを灯したりもします。ロマンチックだし電気節約にもなるし、3.11以降、原子力のことやエネルギーのことやらを考えると、たとえば毎週金曜日の夜は「キャンドル・デー」を全国でやったらどうかしら? なんて思ったりするのです。
いずれにしても、食事後、コーヒーテーブルにキャンドルを灯し、「ちょっといいワイン開けようか」なんて夫に声をかけて、くつろぐ時間は小さな贅沢。青白く、あたたかい炎を眺めていると気持ちがやわらいで、普段にないふたりだけの話ができます。そういえば、キャンドルの灯りの前ではケンカしたことないなあ(笑)。

文・構成=おおいしれいこ 撮影=石村由起子
