冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、鹿児島県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

» #01 鰻温泉
» #02 鹿児島神宮の初午祭
» #03 鹿児島イルミナージュ
» #04 藤川天神の臥龍梅
» #05 魚野フライトエリアから望む雲海と朝日
» #06 大根やぐらライトアップ
» #07 湯之平展望所
» #08 出水市ツル観察センター
» #09 徳之島のクジラ岬
» #10 霧島神宮 天孫降臨霧島九面太鼓元旦奉納

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆鰻温泉

 「鰻温泉」は、薩摩半島の南端部にある指宿市の温泉地。神秘的な火口湖「鰻池」の畔に位置し、温泉好きとして知られる西郷隆盛も逗留した湯治場だ。

 その歴史は長く、温泉として利用されるようになったのは江戸時代から。昔懐かしい町並みのあちらこちらから湯けむりが上がり、ぬくもりを感じる情景が広がる。

 鰻温泉には地元ガイドが案内する町歩きツアーがあり、天然温泉の地熱を使用したカマド「スメ」で蒸した熱々の地元野菜や卵を楽しめる。

鰻温泉(うなぎおんせん)

所在地 鹿児島県指宿市山川成川6517
https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10676

◆鹿児島神宮の初午祭

 「鹿児島神宮の初午祭」は、旧暦1月18日(現在はその日を過ぎた次の日曜日)に「鹿児島神宮」で行われる、五穀豊穣、家内安全、畜産奨励などを祈願するための祭事。

 約470年の歴史を誇り、五色の布や鈴で飾られた20頭以上の「鈴かけ馬」が約2,000人の踊り連を引き連れて、太鼓や三味線歌に合わせて踊りながら参詣するという壮大なもの。

 また鹿児島神宮は、神社の中で最も格が高いとされる「神宮」の称号を持つ数少ない神社の一つで、社殿は九州最大級の大きさを誇り、参拝時に見られる竜の彫刻や200以上の天井の植物絵の装飾もすばらしい。

開催日:2025年2月16日(日) ※毎年旧暦1月18日を過ぎた次の日曜日

鹿児島神宮の初午祭(かごしまじんぐうのはつうまさい)

開催地 鹿児島県霧島市隼人町内2496-1(鹿児島神宮境内及びその周辺)
https://www.kagoshima-kankou.com/event/20052

2025.01.13(月)
文=CREA編集部