日本最古の神宮へ “神の使い”と記念写真も
駅から30分ほど歩くと、うっそうとした森のなかに幽玄と佇む石上神宮(いそのかみじんぐう)に到着。
神宮とはそもそも皇室と縁の深い神器や神をおまつりする神社のことをいい、「神宮」の名がつく神社は全国に24あります。なかでも『古事記』に記された神宮は三重にある伊勢神宮とここだけで、その記述によれば石上神宮は日本で最も古い神宮なのだとか!
創設したのは古代の豪族であり、鉄器や兵器を作っていた物部(もののべ)氏。そのためヤマト王権時代にはたくさんの兵器が貯蔵され、神庫(ほくら)には現在も国宝の「七支刀(しちしとう)」が保管されています。
そうした由緒のある神宮ですから、参拝を終えたら七支刀のお守りは必ず手に入れたいところ。全国でも珍しい“起死回生”のご利益を得られるかもしれません。
また境内には、あちこちにニワトリの姿が。というのもニワトリは夜明けに鳴いて時を告げることから“神の使い”とされており、石上神宮では放し飼いにされています。とことこ歩く姿は何とも可愛らしい! 奈良といえば鹿……に並ぶ石上神宮のシンボルと、記念に写真撮影でもいかがでしょう?
2024.12.08(日)
文=平野美紀子
写真=三宅史郎