蒲田駅に近くなると、環八もほぼ日常生活の道路という雰囲気になり、人が多くなっていく。しばらく行くと環八通り3軒目の「マクドナルド環八西蒲田店」が現れた。そして、上野毛を出て3時間でようやく蒲田陸橋に到着した。上野毛から約10キロだ。
羽田空港のお膝元を歩くと...
蒲田陸橋を過ぎると環八通りは一番活気あるエリアとなった。そのまま進むと南蒲田そして糀谷地区に入っていく。このあたりは京急空港線と並行して歩く。
環八通りに多かった「はま寿司」もまた登場。環八と産業道路が交差すると大鳥居駅だ。そして少しいくと「どん八食堂」が現れた。
ここはたしか2010年頃は「そばどん八」という立ち食いそば屋だったはずだが、メニューをみると現在ではとんかつやカレーなどの定食を中心とする店に変わっていた。残念だが立ち食いそば屋にはカウントしないことにした。
首都高速1号線を越えるとそこはもう飲食店はがくんと減って、ホテルや大企業ばかりとなる。そしていよいよ穴守橋に到着した。ここまで上野毛から13キロ、4時間経過した。
15分かけてトンネルを抜けると...
ここから先は羽田空港の広大な施設しかなく、まず飲食店はない。しかしここまでくると環八通り終点まで行かないとならない。交通量は多いが、たまにロードの自転車が通過するくらいで、歩行者はほとんどいない。立ち食いそば屋もない。
しかし、ここから終点までが一番過酷でエキサイティングなエリアだった。風は強く、モノレールと並走する環八はさらにトンネルへと入って行く。
トンネルを抜けるのに15分以上はかかった。自転車が1台通過したのには驚いた。この長いトンネルを抜けるといよいよ終点だ。
長いトンネルを抜けると第1、第2ターミナルの標識。そして、ついに環八通り終点に到着した。穴守橋から環八通り終点まではもうすぐだと思って進んだが、1時間以上もかかってしまった。上野毛から約18キロ、約5時間が経過していた。今年の漢字は「疲」に決定だ。
2024.11.08(金)
文=坂崎仁紀