今夏の第70回「青少年読書感想文全国コンクール」課題図書<高等学校の部>に選出され、10月からは窪田正孝さんを主演に迎え、NHKドラマ10での放送が決定している、伊与原新さんの『宙(そら)わたる教室』。
2023年秋の発売以来、定時制の科学部を舞台に、年齢も、抱えた事情も様々な生徒たちが、ある理科教師と出会い前代未聞の実験に挑んでいく本作は、高校生や現場の先生方、書店員さんをはじめ、多くの読者に愛されてきました。
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『宙わたる教室』あらすじ
東京・新宿にある都立高校の定時制。そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。負のスパイラルから抜け出せない21歳の岳人。子ども時代に学校に通えなかったアンジェラ。起立性調節障害で不登校になり、定時制に進学した佳純。中学を出てすぐ東京で集団就職した70代の長嶺。「もう一度学校に通いたい」という思いのもとに集った生徒たちは、理科教師の藤竹を顧問として科学部を結成し、学会で発表することを目標に、「火星のクレーター」を再現する実験を始める――。『月まで三キロ』『八月の銀の雪』の著者がおくる、胸が熱くなる青春小説。
第1章『夜八時の青空教室』全文ためし読み
⇒ https://books.bunshun.jp/articles/-/8333
伊与原新さんインタビュー
【著者プロフィール】
伊与原新(いよはら・しん)
1972年、大阪生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻。博士課程修了後、大学勤務を経て2010年、『お台場アイランドベイビー』で横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。19年、『月まで三キロ』で新田次郎文学賞、静岡書店大賞を受賞。20年刊行の『八月の銀の雪』は直木三十五賞候補、山本周五郎賞候補となり、21年、本屋大賞で6位に入賞。近著に『オオルリ流星群』。
2024.10.08(火)