一口にゲームといっても、いつやめられるのか、どれくらい時間が必要なのかは異なる。親もそれを知っておけば、子供がまだ納得しやすいやめ方を提案できる可能性が出てくる。ただ頭ごなしに「ゲームは1日1時間」などと言っても、反発するのがオチだろう。

 なお、「ゲームは1日1時間」を提唱した高橋名人によると、この時間設定には根拠がないという。あくまで当時のファミコンブームを嫌う親をフォローするために発言したものであり、40年以上前の古い常識であると考えを改める必要があるだろう。大事なのはゲームの時間よりも、すべきことを済ませているかどうか、である。

 また、子供とゲームのネガティブな関係性については、これまで取り上げてきたもの以外にも、対戦型ゲームで性格や発言が豹変したり、勝手に課金をしたりなどさまざまだ。これらの諸問題を解消できる方法はあるのだろうか。#3では、ゲームを取り巻くデメリットを解消する“究極的な解決法”を考えていきたい。

子供が対戦ゲームで豹変、勝手に課金までして…ゲームを取り巻くデメリットを解消する“究極的な解決法”とは〉へ続く

2024.09.03(火)
文=渡邉卓也