この記事の連載

 犬と違い、一緒に出掛けたりすることがあまりない猫。

 だからこそ、愛猫家たちはうちの子のことをもっと話したい! 猫たちと“あの人”の、愛情溢れるエピソードを聞いてみました。

 猫の個性も、関係性もそれぞれ違い、猫あるあるには親近感。

 今回は編集者・音楽評論家 田中宗一郎さんの愛猫とのエピソードを紹介します!(「CREA」2024年夏号より抜粋)


うちの愛猫、自慢させて!

アリア

10歳のメス。HBOドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の“運河の猫”との異名を持つアリアから。

Q.1 愛猫とのなれそめは?

A.1 2014年三が日に保護猫シェルターで

 パートナーが当時一緒に暮らしていたオス猫のチェコフだけでなく、仔猫も迎えたいと言い出したのがきっかけ。不承不承ながら保護猫シェルターに足を向けたところ、パートナーのハートを射抜いてしまった生後3カ月ほどの仔猫がアリアでした。

Q.2 愛猫の一番好きなところは?

A.2 全部

 馬鹿で間抜けなところ。「雑巾猫~」と呼ぶと意味がわかるはずもないのに怒り出す、その呼び名の由来になった体毛の不思議な柄。ひなたの匂い。

Q.3 愛猫の愛おしい癖は?

A.3 全部

 猫のくせによくこける。よく落ちる。でも、まったく動じない。怒っているときに遠くから無表情で見つめてくる。ごはんが気に入らない場合は無言で静かに去っていく。ブラッシングや爪切り、目薬をさそうとすると全力で嚙む。帰宅した際に長時間ひたすら頬ずりを強要する。とにかく音楽が嫌いで、かけると怒る。そんなすべて。

2024.08.25(日)
文=大嶋律子(Giraffe)

CREA 2024年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

猫のいる毎日は。

CREA 2024年夏号

猫のいる毎日は。

定価950円

人生に大切なことを猫は全部知っています。過去や未来ではなく、いまを生きること。必要なときに食べ、好きなときに眠ること。人に気を使いすぎないこと――。そう、猫は最高! それにしても、私たちはなぜこんなにも、この不思議な生き物に魅了されてしまうのでしょうか。1998年に日本の女性誌ではじめて「猫」を特集し、パイオニアだったCREAが、終わらない猫ブームが続くいま、12年ぶりに、猫と人との幸せな関係を紐解きます。