◆若人の広場公園

「若人の広場公園」は、戦時中に学業半ばで命を落とした学徒追悼の場として、1967年に竣工した公園。大見山の山頂にあり、園内の資料館には戦没学徒の遺品が展示されている。

 シンボルとなる高さ25メートルの慰霊塔は、東京都庁舎などを手掛けたモダニズム建築の巨匠・丹下健三氏の設計によるもの。

 標高145メートルからの展望は息をのむほど美しく、夏の抜けるような広い青空と瀬戸内の海、大鳴門橋まで見渡す、穏やかで平和な風景が広がっている。

若人の広場公園(わこうどのひろばこうえん)

所在地 兵庫県南あわじ市阿万塩屋町2658-7
https://www.hyogo-tourism.jp/spot/result/1108

◆慧日寺

「慧日寺」は、1375年に建立された臨済宗妙心寺派の中本山。方丈、庫裏、裏門、経蔵、鐘楼の5つの建物が国指定の有形文化財。本堂は県指定の文化財であり、壮大な茅葺き屋根が素朴な趣を感じさせる。

 徳川8代将軍吉宗から14代将軍家茂まで7代に渡って下付された、7通の朱印状が保管されているなど、文化財も多く残されている。

 初夏に境内で見られる美しい青もみじも見どころのひとつ。丹波市内の10カ寺をめぐるイベント「丹波青もみじめぐり」では、御朱印やスタンプの提供も。

 また、有名なホタルの名所でもあり、山林に舞うヒメボタルを観賞できる。

慧日寺(えにちじ)

所在地 兵庫県丹波市山南町太田127-1
https://www.hyogo-tourism.jp/spot/result/1005

2024.07.20(土)
文=CREA編集部