玉ねぎをたっぷり使って甘味を引き出すヴェネト州ならではの料理
例えば、玉ねぎ。ヴェネト州の港町キオッジャが産地として有名な玉ねぎは、多くの料理に使われています。中でも「イワシのサオール」は、イワシをマリネした甘酸っぱい南蛮漬けのような料理ですが、玉ねぎを大量に使うことで甘味を引き出し、酸味と甘味のバランスに優れたヴェネト州ならではの味わいに。
ヴェネト州では主食級のポレンタ
ポレンタは、トウモロコシの粉を40分ほど炊き上げ、おかゆ状にした食べ物のこと。ヴェネト州では主食と言っていいほど愛されていて、そのままはもちろん、固めて揚げたり、オーブンで焼いたりして食べられています。「クッチーナ ディーゼル ファーム」では「アジアーゴチーズとポレンタ」として、固めたものをヴェネト州名産のチーズと合わせて提供。チーズの塩気が抜群に合います!
まさにマンマのパスタ、ビーゴリ
ビーゴリは直径が約3ミリもある極太の手打ちロングパスタ。各家庭で手作りするヴェネト州の伝統料理で、昔ながらの素朴さを感じる味わいが今の時代には逆に新鮮で贅沢なひと品になっています。「クッチーナ ディーゼル ファーム」では新鮮なトマトソースと一緒にいただきます。
フォークでホロホロと崩れる牛肉の煮込み
煮込み料理もヴェネト州では定番で、ほろほろと簡単に崩れるほど煮込まれた「牛肉の煮込み“スペッツァティーノ”」は、肉のうまみをしっかりと味わえるひと品です。
ちなみにニンニクや辛味はイタリア料理の特徴のひとつですが、ヴェネト州では基本的にニンニクをあまり使わず、辛い料理も少ないです。やさしい味わいに心がほっこりします。
2024.06.17(月)
文・写真=石川博也