愛子さまは“初の単独公務”で、雅子さまの勝負カラーを…

 その数日前の5月11日には、愛子さまが初の単独公務を果たされている。主催者の願い出を受けて、国立公文書館での春の特別展「夢みる光源氏」を視察された。秋篠宮家の長女・眞子さん(32)は16歳、次女の佳子さま(29)は19歳で初の単独公務をこなされている。

 この節目となる場面で、愛子さまがお召しになったのは、ホワイトのスーツだった。ホワイトといえば、雅子さまの勝負カラー。愛子さまは初めてのお一人での公務に身の引き締まる思いから、このお召し物を選ばれたのではないだろうか。

 この日はアイボリーのパンプスとパールのアクセサリー、ベージュのミニバッグを合わせられていた。ジャケットのスタンドカラーからはシャープな印象を受けるが、フェミニンな短めの丈と大ぶりのボタンは、“愛子さまスタイル”といえるのではないだろうか。フレアスカートは少し長めの丈でひらひらと広がりすぎず、凛々しい印象を与える。

 愛子さまは三重県ご訪問でも、ホワイトのスーツに同色のパンプスをお召しになっている。この時の洋服と靴、バッグの色を合わせてワントーンにする美意識は、雅子さまへのオマージュでもあるかもしれないと思った。

 

 いずれも現場で取材をしていて、愛子さまはお手ふりも会釈されるお姿も、堂々たるものでいらっしゃると実感した。日赤ご就職の際に公開された文書回答では、伊勢神宮と神武天皇陵を参拝されたことについて、「行った先々で多くの方々に温かく迎えていただいたことに感激し、非常に印象深い訪問となったことを心から有り難く思いました」と述べられている。

 この“感激”は、愛子さまらしいお言葉だと思った。ご自分の姿を一目見ようと集まった多くの人々から声援を受けたことを素直に受け止め、愛子さまご自身もその声に応えようとされているからこそ、“感激”というお言葉が出てきたのではないだろうか。

2024.06.16(日)
文=佐藤あさ子