2002年からスタートした「マ・パティスリー」(通称:マパティ)は伊勢丹新宿店のデパ地下の一角に、そのときどきに注目のパティシエの逸品が期間限定で1~2店登場し、長年スイーツラバーを魅了し続けてきました。初の試みとなるスイーツの祭典「マ・パティスリー2024」では、話題の33ブランドのパティシエたちが6階催事場に集結し、イートインも充実! 伊勢丹新宿店本館6階で2024年5月29日(水)~6月3日(月)の期間限定で、初開催されます。


 「マ・パティスリー2024」に出展するリストをみると、魅力的なお店が勢ぞろい! なんという贅沢。全制覇して大人買いしたくなる名店ぞろいです。まずは事前に会場のどこに、どのお店があるかMAPでチェックしましょう。

 注目は、会場に特設した「ライブカウンター」や「かき氷BAR」で、シェフたちが目の前で仕上げ臨場感を楽しめる一皿。また「フードホール」で味わいたい、ひんやりスイーツも見逃せません。

「ライブカウンター」で味わう、今だけ、ここだけの初共演

  会場の一番奥にある「ライブカウンター」では4人の敏腕シェフが2組になり夢のコラボレーションが実現!ここでしか味わえない一皿と出合えます。アートのように美しいコラボデザートをご紹介しましょう。

※「ライブカウンター」で個数限定のデセールを召し上がる場合は、会場にてAirWait(順番待ち管理システム)で対応予定。

<Seiste(セイスト)>×<akabame.lab(アカバメ.ラボ)>

 帝国ホテル東京で、瀧島誠士さん、赤羽目健悟さんのお二人は1年差の先輩後輩として、働いた時期が重なっていたそうです。”帝国ホテル東京“でのキャリアをもつ二人のシェフが夢のコラボレーション!

「サヴァランティラミス」瀧島誠士さん作

 コーヒーシロップを染み込ませたサバランに、ザクザクと軽快な食感のヘーゼルナッツのクランブルが食感のアクセント。なめらかなクレームマスカルポーネが口当たりまろやか。冷たいキャラメルのアイスをトップに添え、淹れたてのエスプレッソに、チョコレートで深みをプラスしたシロップを注ぎ入れることで、豊かな薫りが広がります。

「ディベールショコラ」赤羽目健悟さん作

 深い香りとコクのあるベトナム製チョコレートでつくる、ショコラキュイやチョコレートのクリーム。コクのある発酵バターミルクのアイスと、プリっとした食感のアメリカンチェリー。発酵クリームを使用したキャラメルソースや、薄く繊細なチュイルダンテルとチョコレートのラングドゥシャなどで構成されています。幾重にも食感と香りが重なる、技が光るアシェットデセールです。

 瀧島さんは帝国ホテルにてキャリアをスタート。ミラノで開催されたパティシエの世界大会でチームキャプテン・ショコラ担当として参加し総合優勝をおさめるなど、国内外のコンクールで多数受賞する敏腕シェフです。チョコレートブランド<Seiste(セイスト)>は、実店舗はもたず、オンラインショップや催事限定でスイーツやショコラを販売し話題です。

 村上開新堂や帝国ホテルにてキャリアを積み重ねてきた赤羽目さんは、世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2021」に出場し日本代表メンバーとして活躍。2024年ワールドアイスアートチャンピオンシップ イタリア 準優勝という経歴の持ち主。帝国ホテル東京を卒業されたばかりで、今後の活躍に目が離せないシェフです。

2024.05.29(水)
文=下井美奈子
写真=佐藤 亘