今回のマクロビレシピに欠かせない食材はこれ!

塩麹

マクロビ食材「塩麹」写真

 塩麹は水と塩と麹を混ぜるだけで1週間ぐらいで完成するお手軽な発酵食品です。

 隠し味に使ったり、野菜やお魚、お肉などの漬け床として素材の旨みを引き出したり、柔らかくしたりしてくれる優秀な調味料でもあります。オールベジの私のお料理では乳製品のようなコクを出したいときに使用します。たとえば、ポタージュスープやホワイトソースなど。豆乳と塩麹を組み合わせることで奥行きのある味わいが完成します。材料を厳選して手作りするのが一番ですが、面倒な方は市販品も多く出ていますので、常備しておくと便利ですよ。

ターメリック

マクロビ食材「ターメリック」写真

 ターメリックは「ウコン」を粉末にしたもので、カレー作りにはなくてはならないスパイスです。ウコンに含まれるクルクミンが解毒作用に優れているため肝機能を改善する働きがあることから、二日酔いに効果があることで知られています。そのままだと苦い味ですが、お料理の色付けに手軽に使うことで無理なく日常に取り入れることができます。ミモザサラダや、プリンなど、卵料理をオールベジで作る場合の色付けに重宝します。

酒粕

マクロビ食材「酒粕」写真

 酒粕には酵母由来のビタミンやミネラルが豊富であることや、酵母菌により導かれたアミノ酸の生理的活性により、様々な生活習慣病予防や、老化防止・美白美肌など美容効果もあるとされる優秀な食材です。オールベジで作るお料理は総じてあっさりと仕上がるので、コク出しに使用して味に深みを与えたり、チーズのような香り付けをしたりと様々に活用できます。板状のもの、そぼろ状のもの、練り状(クリーム状)のものと色々ありますが、私が愛用しているものは練りタイプ。スプーンで計量しやすく溶けやすいのでお勧めです。

中村恭子 (なかむら きょうこ)
地産地消料理研究家/健康管理士
クシマクロビオティックス・コンシェルジュ/食育アドバイザー
2011年東京都より長野県茅野市に移住。同年、自身のプロデュースするオールベジの焼き菓子を提供するCafe 楢 Oak(カフェオーク)をオープン。また地産の伝統野菜を紹介するイベントの企画・運営や、それらを使ったオールベジ料理・菓子のメニュー開発等を行う。東京・蓼科で月に一度オールベジ料理を食べて学ぶ料理教室を主催。
ブログ(毎週水曜日更新) http://www.cafe-oak.net
※カフェの営業はゴールデンウィーク・夏季シーズンのみ
Facebook https://www.facebook.com/kyoko.nakamura.18

撮影/秋元良平 http://ryohei-akimoto.jp

Column

自分にも地球にも優しい
「週1回ベジ食」のすすめ

週に1回、お肉を控えて野菜を中心にした食事をする「週1回ベジ食」はじめませんか? 「週1回ベジ食」は、体に優しいのはもちろん、肉食をやめることで地球温暖化の原因のひとつと言われる無理な畜産の抑制にもつながる、地球にも優しい食スタイル。自分と地球をいたわる、ヘルシーなだけでなくちゃんとおいしい「週1回ベジ食」レシピをご紹介します。

2014.02.21(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平