ドームツアーにふさわしいアーティストに

 最後に披露したのは、今年5月に発売され、1日でミリオンセラーを達成した韓国4th mini album『DARK BLOOD』に収録されている「Bite Me」の日本語バージョンだ。「今日暑い中来てくださったENGENEのみなさんへのプレゼントになればと思いまして、もう一曲準備しました」というSUNOOの言葉にファンは感激。「Bite Me」が流れると、それまでの和気あいあいとした雰囲気を一変させ、色気溢れる妖艶なダンスでファンを魅了した。

 NI-KIが振付に参加したパフォーマンスは、歯で噛む様子を連想できるように首を包む「Bite Me ダンス」と、手を叩いた後にその手を差し出し、指で呼び寄せるような動作を2回して、僕を噛んでほしいというニュアンスを描写した「Come hereダンス」がポイント。

 たとえどんなに離れようと、運命的なつながりを信じ、再会できることを願う少年たちの切実な願いを、ダークで魅惑的なパフォーマンスにのせてファンに届けた。

「今日暑い中来てくださってありがとうございます。来週の僕たちの初の東京ドームにこの中で来られる方(多くのファンが手を挙げる)。初の東京ドームの分、僕たちも一生懸命準備してきたので、ENGENEのみなさん、最後まで楽しんでってください」(NI-KI)

「これからももっと成長していい音楽とパフォーマンスをお届けします。また会いましょう!」(HEESEUNG)

「JAKEです。今日は皆さんとお会いできて嬉しかったです。ENHYPENも『結-YOU-』もたくさん愛してください」(JAKE)

「ENGENEのみなさんのおかげで僕たちはたくさんのステージに立つことができています。これからもともに歩んでいきましょう」(SUNGHOON)

「今日もENGENEのみなさんの愛をたくさん感じました。この後も最後まで楽しんでください」(JUNGWON)

「SUNOOです。ENGENEのみなさんとの思い出がまた増えて嬉しいです。これからも幸せな思い出を一緒に作りましょう。愛してます」(SUNOO)

「はい、JAYです。どうも。今日は楽しかったですか? 僕たちもとても楽しかったです。今回初めてのドームツアー、そして日本活動で日本に来ましたけど、責任感を持ってドームツアーにふさわしいアーティストになります。楽しみにしてください」(JAY)

 と、東京ドーム公演への意気込みを語り、短いながらも濃厚な内容で幕を閉じたショーケース。最後に会場を後にしたNI-KIが、最後の最後まで名残惜しそうに腕を振り続ける姿も印象的だった。

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ENHYPEN

JUNGWON・HEESEUNG・JAY・JAKE・SUNGHOON・SUNOO・NI-KIの7人で構成されたグローバルグループ。HYBELABELSのひとつであるBELIFT LAB所属で、Mnetの超大型プロジェクト『I-LAND』から誕生し、2020年11月に韓国デビュー。2021年7月にリリースされた日本デビューシングル『BORDER:儚い』はオリコン週間シングルランキング初登場1位に輝いたほか、7月度「ゴールドディスク認定作品」にてプラチナ認定。さらに、昨年10月に発売した日本1stアルバム『定め』は、週間アルバムランキングで2週連続1位を獲得した。2022年9月からスタートした初のワールドツアーで全世界12都市22公演を成功させ、とくに今年1月には日本デビューからわずか1年半で初の京セラドーム公演を開催し、第4世代K-POPアーティストの中で、最速で単独ドーム公演を実現した。そして、今年5月22日にリリースした4th Mini Album『DARK BLOOD』は発売当日にミリオンセラーを達成、初動132万枚で自己最高記録を更新。オリコン週間アルバムランキング(2023/6/5付:集計期間5月22日~28日)では1位となり、6作品連続通算6作目の1位、海外アーティストによる「アルバム連続1位獲得作品数」がBTSと並び2位を記録した。さらに、7月12日にリリースしたポケモンの音楽プロジェクト「Pokemon Music Collective」の新曲「One and Only」では、ポケモンと共演したMVでポップな姿を見せ、話題を呼んだ。8月には『SUMMER SONIC 2023』に初出演、グループとして2回目のワールドツアーの日本公演『ENHYPEN WORLD TOUR ’FATE’ IN JAPAN』で初のドームツアー開催も決定。K-POPボーイグループの中でデビューから最速で東京ドーム公演を実現するなど、ENHYPENの今後の活躍に大きな注目が集まっている。

ENHYPEN日本公式サイト

https://enhypen-jp.weverse.io/

2023.12.31(日)
文=CREA編集部
写真=平松市聖