冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、青森県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

» #01 津軽鉄道ストーブ列車
» #02 冬の田んぼアート
» #03 浅所海岸
» #04 岩木山神社
» #05 奥入瀬渓流の氷瀑
» #06 冬に咲くさくらライトアップ
» #07 八甲田の樹氷
» #08 尻屋崎に生息する寒立馬
» #09 乳穂ヶ滝
» #10 八戸えんぶり

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆津軽鉄道ストーブ列車

 津軽五所川原駅から津軽中里駅の間の約20kmの区間を運行している「ストーブ列車」は、青森県を代表する冬の風物詩。昭和5年から運転され、現在運行されているストーブ列車は4代目になる。現在は各客車内にダルマストーブが設置されており、吹きすさぶ地吹雪を車窓から眺めるノスタルジックな雰囲気は格別。

 車内販売で購入できるスルメをストーブで炙りながらいただく風情もたまらない。その香ばしい香りが車内いっぱいに漂い、旅情が掻き立てられる。

津軽鉄道ストーブ列車:2023年12月1日(金)~2024年3月31日(日)

津軽鉄道ストーブ列車(つがるてつどうストーブれっしゃ)

所在地 青森県五所川原市~青森県中泊町
https://tsutetsu.com/stove

◆冬の田んぼアート

「冬を楽しむ!雪と遊ぶ!」をテーマに掲げ2016年からスタートした「冬の田んぼアート」。雪で覆われた田んぼの上にスノーシューで一歩一歩踏みしめながら、足跡をつけ、凸凹にして幾何学模様を作っていく。雪原をキャンバスにした光と影で表現する巨大なアートは圧巻だ。

 天気のよい昼間に展望台からスノーアート全体を見下ろすのもおすすめだが、一度見てほしいのはイルミネーションやキャンドルでライトアップされた夜の光景。幾何学模様のスノーアートが光の中で浮かび上がり、幻想的な世界が広がる。

冬の田んぼアート:2024年2月10日(土)~2月12日(月)

冬の田んぼアート(ふゆのたんぼアート)

所在地 青森県田舎館村
http://www.vill.inakadate.lg.jp/docs/2019011000013/

2023.12.16(土)
文=桐生奈奈子