この記事の連載

 部屋にグリーンがあると、空間に自然の彩りがもたらされるばかりか、無機質だった場所に命の息吹が感じられて、「帰りたくなる部屋」になるから不思議です。

 とはいえ、「植物のある暮らし」は、命あるものを育てることであり、そう安易に始められないもの。前に枯らしてしまったことがある、部屋の日当たりがよくない……さまざまな理由で植物のある暮らしのスタートを躊躇していた人におすすめなのが、植物生活の基本から、よくあるトラブルの対処法までわかりやすく紹介する書籍『私のゆるっと植物生活』(ワニブックス刊)。

 本書より、「一人暮らしの人」「ずぼらな人」に向けた記事を抜粋してお届けします。今回は「一人暮らしの人」篇です。

「ずぼらな人」篇


ゆるっと植物生活 一人暮らし篇

【お悩み】一人暮らしで家を空けることも多く植物のお世話ができるか心配です
【答え】外出前にしっかり対策をしておけば植物は待っていてくれます

 仕事が忙しかったり、急な出張が入ってしまったり、急に帰省しなくてはならなくなったり。一人暮らしだといろんな状況がありますよね。そんな心配を抱えている人は、水をこまめにあげなくてもいい、乾燥に強く、暑さ・寒さに強い植物を選びましょう。耐陰性のある植物だと、なお安心です。観葉植物は毎日水やりをする必要はないので、10日以上の長期出張でない限りはそこまで気にしなくても良いでしょう。

 数日家を空ける場合は、外出前にたっぷりと水をあげ、温度変化の少ない日陰に移動させましょう。窓辺に置きっぱなしにしてしまうと、留守にしている間に光を浴びすぎてしまったり、冬は冷えすぎてしまったりと、植物にとって過酷な状況にずっと置いてしまうことになるので要注意です。

 また、植物の活動の一つである蒸散には空気の流れが必要不可欠なので、サーキュレーターのスイッチを入れたままにしておくという手もあります。

◆乾燥に強い植物

 乾燥に強い植物はガジュマル、パキラ、ドラセナサンデリアーナ、コルジリネサンゴ。

◆暑さ・寒さに強い植物

 暑さ・寒さに強い植物は、モンステラアダンソニー、ポトスステータス。

2023.10.24(火)
文=くるみどりちゃんねる