まだ見ぬラグジュアリーを具現化する聖域で、完璧な非日常を体感する

◆エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍 [神奈川・箱根 ]

 ハワイ・ワイキキの海を見晴らす気分最高なロケーションに2019年、華麗なデビューを果たし、エリートトラベラーたちを虜にしたラグジュアリーホテルブランド「エスパシオ」。

 それから5年の時を経た2024年7月、待望の次なるデスティネーションが誕生しました。

 その名もエスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍(りんぽうきりゅう)。かつて体験したことのない贅沢を具現化する、至福の “エスパシオ(空間・宇宙)” です。

 東海道の畔で、風にひらめく清楚な暖簾。それをくぐった瞬間から、ゲストは皆、新鮮なサプライズに満ちた非日常へと導かれます。

 まず驚くのが、レセプションに鎮座する3体の甲冑。

 箱根にゆかりのある豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗が纏った鎧兜を現代の匠が見事に再現したもので、戦国武将による歓迎という演出に驚嘆します。

 そして、これも滞在のほんの序章。スタッフの案内を受けているうちに “渓谷電車” が到着。いよいよ静謐な “聖域” への旅が本格的に始まるのです。

 鬱蒼とした森の中を縫うように谷底へ向かって進む渓谷電車。

 やがて見えてくるのが、風格を醸す漆黒の建築が立ち並ぶ旅人たちの聖域、エスパシオ 箱根迎賓館 麟鳳亀龍です。

 外界とは約100メートルの高低差によって隔てられ、東海道の喧噪とはまったく無縁の別世界。この隔絶された空間にあるのは、非日常の時間だけなのです。

2024.10.31(木)
文=矢野詔次郎
写真=志水 隆

CREA Traveller 2024 vol.4
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

いつか行ってみたい クルーズ、鉄道、ホテルの旅。

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