この記事の連載

 空前の大ヒットとなった前作から4年。満を持して続編が公開される『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』。

 関西を牛耳る冷酷無慈悲な大阪府知事の嘉祥寺(かしょうじ)晃役を演じた歌舞伎俳優の片岡愛之助さんに、奥様の藤原紀香さんとの結婚後はじめての夫婦共演についてや、大阪愛を、たっぷり語っていただきました。


『翔んで埼玉』は大好きな作品

──今作は、奥様の藤原紀香さんとの初共演も話題となっています。

 どの辺りで話題になってるんですか? 僕は聞いたことないです(笑)。

 でも、結婚後の「夫婦初共演」ということで期待して観に行かれたら衝撃的だと思いますよ。まさかこんな……! という「共演」なので、そこは楽しんでもらえるかなと思います。

──お二人は、今回の共演をどのように思っておられるのですか?

 前作の『翔んで埼玉』は観ていましたし、大好きな作品だったので、お話をいただいたこと自体は、すごく嬉しかったです。最初は、「ひょっとしたら共演するかもしれないね」くらいだったのですが、実際に夫婦役でとオファーがあった時は、「仲良くいちゃつく夫婦役だったらやめておこう」と二人で決めていました。

メイク室に並んで座るのは不思議な感覚だった

──なぜ「仲良し夫婦」の役ではNGなのですか?

 敵対してバチバチの夫婦役だったら面白いからお受けしようか、という話をしていたら、まさに願ったり叶ったりの役どころがきたので、喜んでお受けしました。二人ともそのほうが、絶対面白い作品になると思ったんです。

 ただ、一緒に絡むシーンが多かった(川﨑)麻世さんはやりにくかったかもしれないですね(笑)。でも何回か三人で食事に行ったりするなかで、仲良くなりました(笑)。

──ご自宅では奥様とセリフの練習をすることもあったのですか?

 しません、しません。長セリフの応酬もないですし、お互いそれぞれでセリフを覚えて、現場ではじめて合わせる、という感じでしたね。

 ただ、メイク室に並んで座っているのは、不思議な感覚で、面白い経験をさせて頂きました。

2023.11.21(火)
文=相澤洋美
写真=橋本篤
メイク=青木満寿子
ヘア=川田舞
スタイリング=九(Yolken)