作ってそのまま出せるから、簡単で、盛りつけにも困らない! 鍋ごとサーブすればゴージャス感がパワーアップするとっておきのレシピを、高橋雅子さんがご紹介します!

 第1回は、“海老、空豆、きのこのアヒージョ”。

» 第2回 味わい深くしみじみ美味しい“和風ポトフ”
» 第3回 土鍋炊きでふっくら“しらす枝豆ごはん”
» 第4回 浅鍋もしくはフライパンひとつで“鰺とじゃがいものガレット”
» 第5回 「好きなだけどうぞ」が嬉しい“野菜いっぱいカレー”
» 第6回 土鍋ごとオーブンに入れるだけ“豚肩かたまり肉と野菜のロースト”

みんなで取り分ける……その手順さえも楽しい!

 テーブルの真ん中にどかんと鍋が置かれ、蓋を開けた途端にほかほかの湯気と美味しい匂いがふわっとあふれ出す……。想像しただけでも、満ち足りた幸せな気分に!

「鍋のまま食卓に出せる料理は、作るほうも楽だし、ゲストにも喜んでもらえて一石二鳥。できたての料理をみんなで取り分ける瞬間は、すごく盛り上がります」(高橋さん)

 確かに盛りつけやサーブするまでの時間も短縮できて便利。でも一体どんな鍋を使うのがいいのか。

「実用性と見た目の両方を考え合わせると、土鍋、多重ステンレス鍋、“ル・クルーゼ”などの鋳物ホーロー鍋がおすすめです。色やデザインなど、テーブルウェアのひとつとして選んでみては?」(高橋さん)

海老、空豆、きのこのアヒージョ

小鍋を使って様々なバリエーションのアヒージョに挑戦

■材料

<アヒージョのベース>
・にんにく(みじん切り):2片
・赤唐辛子(種を取り除き5等分程度に切る):1本
・オリーブ油:100ml
・スモークパプリカパウダー:小さじ1/2(あると本格的だが、なくても可)

<A>
・海老(粗く切る):100g
・塩:小さじ1/2

<B>
・空豆(薄皮をむき、半分に切る):10粒
・ドライトマト(水でもどし、水気を軽くしぼる):4枚

<C>
・エリンギ(7mm角に切る):大1本
・まいたけ(小房に分ける):1/4パック

■作り方

(1) 3つの鍋にスモークパプリカパウダー以外のアヒージョのベースを1/3ずつ入れ、A、B、Cの具材を別々に加え、それぞれ10分ほどじっくり火を通す。
(2) 仕上げにスモークパプリカパウダーをふる。

教えてくれたのは……高橋雅子さん
パン作りに目覚め、ル・コルドン・ブルーで製パンを学ぶ。その後、日本ソムリエ協会ワインアドバイザーの資格も取得し99年よりパンとワインの教室『わいんのある12ケ月』をスタート。著書に『3つの鍋の使い分けレシピ帖』(平凡社)など。http://www.wine12.com/

2014.01.16(木)
cooking:Masako Takahashi
photographs:Teruaki Nagamine
styling:Arisa Mitani
text:Mina Ihara(Primadonna)

CREA 2013年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

聡明な女は“週末料理”がうまい!

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