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 こんにちは、ドラマウォッチャーのMです。

 記録的猛暑と言われる暑い夏を過ごしてきましたが、暴力的な紫外線と湿度でぐったりした体と心を癒してくれているのは、のめり込んで見られるクオリティーの高いドラマ。

 特にこの夏のドラマでは、おじさん俳優のチーム戦が目立っていて、おじさん俳優好きの筆者には満足度が高いシーズンです。

 中でも『ハヤブサ消防団』と『シッコウ!!~犬と私と執行官~』の2作は、両方ともおじさん俳優たちがチームで大活躍していて、共にテレビ朝日系列のドラマ。テレビ朝日はおやじ俳優好きの人間を取り込もうとしてるのか? と思いながらもまんまとその策略に乗っかってます。

 この2作品だけでなく、WOWOWで放送中の『フィクサー』シリーズ、NHKの大河ドラマ『どうする家康』などでもおじさん俳優たちが頑張っています。

 そこで、ドラマウォッチャーMが注目したい推しのおじさん俳優たちを紹介し、彼らの魅力を考えてみたいと思います。

仲の良さが伝わる“イケおじ消防団”のファン急増中!

『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系列)

 まずは『ハヤブサ消防団』から3名。

 とある地方の小さな集落で起きる連続放火や不審死と、回を追うごとに謎が深まっていくサスペンスドラマ『ハヤブサ消防団』。主演の中村倫也のさすがのうまさや、川口春奈の初めて見るミステリアスな魅力、山本耕史の不必要に筋肉の張ったゴルフウエア姿などなど、見どころがたくさん詰まっていて毎週楽しみに見ていますが、出てくるだけで不穏な空気をやわらげ最も和ませてくれているのが、“イケおじ消防団”と呼ばれる集落の住人たちで結成されている消防団の面々。

 生瀬勝久、橋本じゅん、岡部たかし、梶原善の4人のおじさんと、満島真之介の5人組でしたが、そこに移住してきた中村倫也が加わります。消防団のメンツが集まってわちゃわちゃと言い合いをしている様子はほほえましく、公式のインスタグラムに時々投稿される、団員を演じる役者たちの仲良しぶりにも心和みます。

 このチーム自体が面白く好感度も高いのですが、全員に触れられるスペースがないため、今回はおじさんの定義を40歳オーバーとして(あとふたりも30代なのでおじさんといえばおじさんなのですが、諸先輩方がさらに上なので)、勝手に筆者の推しおじさんをご紹介します。まず注目したいのは……。

2023.08.31(木)
文=斎藤真知子