「ざるひもかわ」を追加注文

 あっという間に食べてしまったので、未だ実食経験がない「ざるひもかわ」(500円)を追加注文した。ひもかわの茹で時間は6分。茹で上がりが待ち遠しいひと時である。さて完成したので取りに行く。まずひもかわを持ち上げて食べてみる。シコシコとかいうレベルではなくすごい歯ごたえでびっくりした。純白のひもかわがこんなに暴れん坊だとは。添えられたたぬきを入れて食べるとカリカリとした食感が楽しい。

女将おススメの細うどんの「もりうどん」も

 網倉女将が是非食べて欲しいという細うどんの「もりうどん」(410円)を「あなご天」(330円)と一緒にさらに追加注文した。登場した細うどんをまずつゆにつけて食べてみる。こちらも眩しいぐらいピカピカに輝いた麺である。よく冷えた細うどんは絶品である。あなご天も知り合いから上質なものを仕入れており、大きくカラッと揚げられており、塩で食べるのもなかなかよい。

 3品を連続で一気に食べてしまった。食後の爽快感がなんともよい。「船食」の夏の冷たい麺を十分堪能することができた。

おいしい安心な麺を実直に地域に提供

 おいしい安心な麺を実直に横須賀や県南部の地域に提供することを積み重ねた結果、愛される店として広く定着していることがよく分かった。街の製麺所が消えつつある今、「船食」はますます貴重な存在となっていくと思う。

 麺販売コーナーで「細うどん」と「中打ちラーメン」をテイクアウトして店を後にした。温かいうどん・そばを食べていない。次回は「肉そば」か「天ぷらうどん」を食べないとならない。また来よう。

 今回の取材を取りまとめてくださった「浪子そば」オーナーの岡田さんにお礼を伝えに逗子・葉山駅に立ち寄って帰ることにした。梅雨明けの素敵な小さな旅であった。

INFORMATION

「めん処船食(有)船食製麺」
住所:神奈川県横須賀市船越町1-50
営業時間:6:15~20:00(LO)
定休日:日

2023.08.20(日)
文=坂崎仁紀