昨年から頻繁に訪問している立ち食いそば屋がある。御徒町にある「鶏だしそば・うどん 三丁目」である。鶏だしに鰹節系のだしを加えた面白いつゆを提供している店である。今年も5月から冷しそばの提供を開始したというので、さっそく食べに行くことにした。お目当ては「冷しゲソ天そば」である。
![お目当ては生姜入りの「冷しゲソ天そば」](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/1280wm/img_b55b5fcd58a0614cc6386b796cf231ca1734530.jpg)
JR御徒町駅の南口改札を東側に出て昭和通り方向へ。御徒町交番のある交差点を渡り直進するとすぐ右手に黄色い看板の店舗が現れる。駅から7~8分程度。店内は縦長構造で、手前にカウンター、奥にテーブル席がある。
![御徒町から昭和通りへ、御徒町交番のある交差点を渡ってすぐ](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/d/1280wm/img_1dcd268e25c2838cffdb54b3663c732e2053389.jpg)
![この黄色い看板が目印](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/9/1280wm/img_f96b5f32fda3624c4983f8139d39d3b02102896.jpg)
![細長い店内は意外と広い](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/0/1280wm/img_509515529e4f14963b5792c118f7f7801592520.jpg)
元ラーメン屋店主が作った唯一無二の「鶏だしつゆ」
「鶏だしそば・うどん 三丁目」は店主の木村さんと奥さんの2人で切り盛りしている。木村店主はそれまで秋葉原駅東側の千代田区神田和泉町でラーメン屋を18年間経営していた。再開発で閉店・立ち退き後、御徒町で「鶏だしそば・うどん 三丁目」を2020年1月に開業したという経緯である。
「新店舗は厨房も狭く、中華麺を茹でるスペースもなかったため、立ち食いそば屋をやることにした」と木村店主は言う。その際、どうせやるのならそば屋にはない唯一無二の味、つまり鶏だしを使った「鶏だしつゆ」を完成させたというわけである。
![人気メニューがズラリ](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/9/1280wm/img_29a42b08e63387d349a44eb0418d32901312392.jpg)
![値上げしてもまだ安い](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/6/1280wm/img_665f0cee3c86fd55fdfeb12ed05e304f1345249.jpg)
![「朝そば」は330円](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/f/1280wm/img_0f32a2d72a5997d983f7f163834329941401503.jpg)
そばつゆと異なる「鶏だしつゆ」の作り方
「鶏だしつゆ」を作る工程は通常のそばつゆとはだいぶ異なっている。特に油を取り除く工程が増えるという。鶏ガラでだしをとると油がかなり出てくるので、まずスープを漉して一旦冷してから油をていねいにすくい取る。それを温め、鰹節系だし、返しと併せて完成させる。出来上がったつゆには油はまったく浮いておらず、まさに「清らかなつゆ」である。これを冷せば冷し用のつゆとなる。
![人気の「海鮮天そば」(530円)](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/a/1280wm/img_8a49ff634b601a733182911516c852e61380422.jpg)
すでに人気メニューがずらり
すでに地域の人気店となっており、いくつかの人気メニューが存在している。いずれもゆで玉子半分がのり、薬味にねぎの他に生姜が入る。「おにぎり」、「お稲荷寿司」、「天ぷら」はすべて自家製である。
2023.06.24(土)
文=坂崎仁紀