イタリアとかヨーロッパにもよく行っていて、柄のストッキングをたくさん買ったり、仕事現場にも穿いて行ったりして。そこでグンゼさんが、あ、この子いつもお洒落だから…って、「ストッキングのアドバイスをもらえませんか?」って。いくつかの足形とストッキングを持って来て、意見を聞かせてほしいと。

 正直それらの柄ストッキングは、私の感性とはちょっと違うなって思ったので、たとえばこの花柄の部分をもっとこうした方がいいですよとか。同じストライプでも太い細いの強弱をつけたり、こういう柄だともっと素敵になりますよって描いて、教えてあげたんです。そしたらデザインもしてほしいと言われました。

 長い歴史のある会社さんで、それまでナチュラルな感じのストッキングが多かった時代に。Tuche(トゥシェ)というブランドから「うのコレクション」として毎シーズン出していこうという話になっていったんです。CM契約からスタートしたグンゼさんとのお仕事でしたが、そこからデザイナーとしてのお仕事が始まりました。

――ストッキングはかなり売れましたよね。

 

神田 当初300万売れたら大ヒットっていうところをいきなり初回で500万足売れたんですね。その後が800万足売れて、1,000万超えしちゃったんですよ。それでグンゼさんも大喜びで、「ありがとうございます!」と感謝され、さらにランジェリーもTucheUNO collectionでやりたいと言われて、それも私がデザインすることになりました。

 結局グンゼさんとは10年くらいの長いお付き合いで、私が妊娠してストッキングを穿けなくなるまで続きましたね。

――元々デザインをするのがお好きだったのですか?

神田 子供のころから好きでした。バービー人形のお洋服を自分流にアレンジしたり。特にデザインの学校に行ったわけではないですけど、世界の一流ブランドを見たり着たり持っていたりするから感覚的にわかるんですよね。

2023.07.27(木)
文=松永 怜