ナンチャンに叱られ、ウッチャンに見守られ…小学生の時から“ポジション取りの天才”だった千秋の本当の姿「私、全然“不思議ちゃん”じゃないです」 から続く

 現在20歳の娘を持つ千秋さん。

 父親が大会社で社長を務めていたのを筆頭に、親族には経済界の重鎮がずらっと並ぶいわゆる“名家”の出身だ。

 千秋さん自身は2002年に30歳でココリコ遠藤章造さんと1度目の結婚をしたが、2007年に離婚。しかしその後もやりとりは続き、お互いの再婚後も良好な関係を維持している。

 伝統的な家族観の家で育った千秋さんは、どうやって現在の家族観にたどり着いたのだろうか。

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――千秋さんのお父さんが大手ガラス会社の社長というのは有名です。家族は芸能界デビューに反対だったということですが、どんな雰囲気のご家庭だったんでしょう。

千秋さん(以降、千秋) 両親も親戚も堅い職業なので、芸能界なんてとんでもないという雰囲気でした。ふつう、芸能人になると親戚が増えるって言うじゃないですか。うちの場合は逆で、減りました(笑)。

――「私たちとの関係を明かさないでくれ」的なことですか?

千秋 芸能界入りが決まった時、親戚から実家に「お互い得しないから、外で関係を言わないでね。千秋ちゃんはそのあたりわかってるよね?」ってお願いの電話がかかってきたらしいです。

 なので検事とか弁護士とか新聞社の人とか、めちゃくちゃネタになる面白い人がいっぱいいるんですけど、お願いされちゃったので親戚の話はしませんでした。

「千秋ちゃんは東大にいくよね?」「うん、行く!」

――千秋家の「やんごとなき感」が伝わってきます。

千秋 私がデビューした後、実家の前で記者の人が待ってたことがあって、てっきり私の取材かと思って「しゃべることないから帰ってください」って言ったら、「取材したいのは社長のお父様の方です」って言われたことがあります。あとから聞いたら日経新聞の記者さんで、すごい恥ずかしかったです(笑)。

2023.04.06(木)
文=小泉なつみ