この記事の連載
アジアのレストランランキングに、バンコクの評判店が常連として顔を出すようになって久しい。今や感度の高い世界のグルメは、こぞってこの街を目指す。いざ、風味絶佳の桃源郷へ。
王道のタイ料理の他、フレンチやインド料理などがバンコクで楽しめる、至福のレストラン6軒を6回にわたりご紹介。
タイ料理の王道を堂々と歩むダイニング
◆R-Haan(アハーン)

「水に魚棲み、田に稲穂実る」。タイの食の豊かさを表したスコータイ王朝時代の言葉を原点に、宮廷料理と地方料理のエッセンスの両方を取り入れた正統派タイ料理を供するファインダイニング。

店名の「アハーン」には“料理”という意味があり、地産食材、調味の技術、加熱による調和、食材のバランス、そして情熱という5つの要素からなるタイ料理の知恵と伝統を伝えていきたいという願いが込められている。
王宮で使用されていた陶磁器を忠実に再現した美しい器で味わうコースは、全18品。

APEC首脳会議の晩餐会など国際的な場でも腕を振るうシェフのチュンポン氏による料理は、どれも揺るぎない正統派の味わいと、伝統的なサムラブ(定食)スタイルの温かさ、そして個性溢れる演出でゲストを満足させてくれる。

タイ料理の王道を歩む誇りに満ちたダイニング。それが、タイの食文化を牽引する名店、アハーンである。
R-Haan(アハーン)
所在地 131 Thonglor Rd., Thonglor Soi 9, Khlong Tan Nuea, Watthana, Bangkok
電話番号 095 141 5524
営業時間 18:00~23:00
定休日 無休
●コースの内容は年3回変更される。
https://www.r-haan.com/

Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.06.26(月)
文=張替裕子(Giraffe)
撮影=橋本 篤
CREA Traveller 2023 vol.2
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。