毎年6月は、LGBTQ+の権利を啓発するために活動やイベントが行われる“プライド月間”。ラグジュアリー・ライフスタイルホテル「W大阪」は、ニューヨークでの開業当時から「Show Heart(多様性を認め合う)」を掲げ、LGBTQ+コミュニティへの支援活動を行ってきた。2023年は、プライド月間に合わせ、LGBTQ+の理解を深めるための取り組みとして、特別なアフタヌーンティーを提案する。その内容とは?


レインボーフラッグからインスパイアされたスイーツ

 「W大阪」のパッションポイントに「Stance(スタンス)」というものがある。これは、ホテル、そしてゲストがそれぞれの立つ場所を尊重することを意味する。また、創業当時から「Show Heart(多様性を認め合う)」を理念として掲げており、大切なスタンスのひとつであるLGBTQ+への支持を、このプライド月間にアフタヌーンティーとして提案する。

 LGBTQ+コミュニティの尊厳と社会運動のシンボルとして作られたレインボーフラッグは、6色カラー。カラフルな6つの色を使ったスイーツが並ぶ。色だけでなく味の組合せもポップで、舌も楽しい。また、色はそれぞれに意味を持つので、思い浮かべながら味わいたいものだ。

赤:Life(生命) ラズベリームースショコラ
橙:Healing(癒やし) マンゴージュレ アプリコットムース
黄:Sunlight(太陽) レモンとはちみつのマカロン
緑:Nature(自然) グリオットチェリーとピスタチオケーク
青:Harmony(調和) ブルーベリーとオレンジのタルトレット
紫:Spirit(精神) ライチのパンナコッタ カシスとグレープフルーツのジュレ

 ほかに、レモンのスコーン、パッションフルーツと抹茶のスコーンも並ぶ。

キース・へリングの世界観を表現したセイヴォリーと空間

 アーティスト、キース・へリングもまた、「W」が誕生したニューヨークを拠点とし、社会への訴えは内なる苦しみ、希望と自由への想いを描き続けた。その遺志を引き継いだ世界で唯一の美術館「中村キース・へリング美術館」(山梨県)とのコラボレーションを行うことで、今回のアフタヌーンティーが実現している。

 また、セイヴォリーは、キース・へリングがデザインしたレコードジャケットから着想を得ている。

 「Duck For The Oyster」(Malcolm McLaren/1983年)からは「グリーンピースのタルト キャビア添え」「グリーンアスパラガスのムースとサフラン風味のジュレ」、「A Very Special Christmas」(Various Artists/1987年)からは「鱒とマスコのマリネ 夏みかんの香り」「フォアグラコンフィとビワのパルフェ」、「Dog Eat Dog」(Dog Eat Dog/2011年)からは「しらすと新牛蒡のキッシュ トリュフとカカオ」が誕生。会場にはジャケットも展示される予定だ。

 レインボーカラーのソファが印象的な「LIVING ROOM」には、キース・へリングのイラストネオン、チェアが置かれ、キース・へリングの世界観を感じることができる。

 また、「W大阪」のエントランスであり、シグネチャーともいえる「Arrival Tunnel」も6月の1カ月はレインボーカラー。幻想的なほどに美しいだけでなく、レインボーカラーには、LGBTQ+の人々が安心して利用できる施設であることを表明する意味もあり、そんなことを思い浮かべながら楽しく利用したい。

「PRIDE AFTERNOON TEA with Nakamura Keith Haring Collection」

開催期間 2023年5月12日(金)~6月30日(金)
開催場所 W大阪 3F「LIVING ROOM」
開催時間 11:30~、14:00~、16:30~、19:00~(すべてコーヒー・紅茶のフリーフロー付き90分制)
料金 7,500円(税・サ込)
※19:00枠はウェルカムグラスシャンパーニュ付き
※「中村キース・へリング美術館」招待券付き
※要予約

W大阪

所在地 大阪府中央区南船場4-1-3
電話番号 06-6484-5812(レストラン予約
https://wosaka.jp

2023.05.12(金)
文=CREA編集部