2015年、ファーストクラスで世界一周したときに、オマーンのラグジュアリーリゾートでアラビア美女と遭遇した。そのとき彼女は言った。「砂漠のリゾートがお好きなら、『アルマハ』をおすすめするわ」と。
1999年、湾岸地域で初めて砂漠に造られたリゾート、「アルマハ,ラグジュアリーコレクション・デザートリゾート&スパ」は、アラブ首長国連邦のドバイにある。全室スイートでドバイの富裕層はもちろん、世界各地から旅行者が訪れるラグジュアリーリゾートだ。
ガゼルに出迎えられ、砂漠の真っ只中にあるリゾートにチェックイン!

エミレーツ航空でドバイに到着した場合、通常ファーストクラスの搭乗客は、ボーディング・ブリッジで出迎えてくれた地上スタッフによるカートで移動、入国手続きもナビゲートしてくれる。そして、滞在先ホテルまで専用車での送迎がつく。しかし、今回私はマイルを使ったのでそのようなサービスはなく、タクシーを使うことに。

そして向かったのは、ドバイ砂漠保護区の中にある「アルマハ,ラグジュアリーコレクション・デザートリゾート&スパ(以下「アルマハ」と表記)」。タクシードライバーがしばし道に迷ってから(笑)、砂漠の中にゲートを発見! そこからしばらく車を走らせると、リゾートのメイン棟に到着した。

「アルマハ」の名前を最初に知ったのは、ファーストクラスで世界一周していたときのこと。オマーンのラグジュアリーリゾート、「シックスセンシズ ジギーベイ」のスパの更衣室で、アラビア美女と居合わせた。そのときのことは「たかせ藍沙のファーストクラスで世界一周」にも書いた。あのとき彼女はこんな話もしてくれた。「砂漠のリゾートがお好きだったら、『アルマハ』をおすすめするわ」と。それからずっと、いつかは行きたいと思っていたのだ。
あれから8年、ドバイに行こうと思い立ったとき、滞在先選びに迷いはなかった。「アルマハ」は、10歳未満は滞在できない大人のためのリゾートで、食事もアクティビティもオールインクルーシブ。懐具合を気にすることなく、リラックスして滞在を楽しむことができる。
数頭のガゼルに出迎えられながら、タクシーはレセプションがあるメイン棟へ。小さなドアから建物に入ると、中はアラビアンナイトの世界。アラビアらしい赤いペルシャじゅうたんの上を歩いて奧へと進むと、もうワクワクが止まらない!




ロビーのある半個室でチェックインの手続きを済ませた後、さっそくメイン棟を一周してみた。ロビーの奥にはバーがあり、その先に砂漠を見渡すことができるテラスがあった。

テラスの先には、地平線まで波打つ砂丘が連なっている! 階下には、同じく砂漠ビューのレストラン。こうして、憬れの砂漠を愛でながらの滞在が始まった。

2023.05.14(日)
文・撮影=たかせ藍沙