1万輪の蘭の生花があしらわれた巨大ツリー

こちらは2012年に展示が行われたクリスマスツリー。ビオスの丘では、絶滅が危惧されるナゴランやオキナワセッコクといった土着種をはじめ、数十種類の蘭を観賞することができる

 沖縄県うるま市にある「ビオスの丘」は、亜熱帯の植物と蘭の花がテーマの植物園。

 その園内には大龍池(うふたちぐむい)という大きな池があり、湖水鑑賞舟と呼ばれる遊覧船が運航されている。船頭が池の周囲の植物や小動物について楽しく案内してくれる25分間のクルーズは大人気。

 また、広い敷地内を移動する手段として、沖縄本島では珍しい水牛車も運行され、こちらも好評を博している。

 毎年、晩秋を迎える頃、ビオスの丘にはこのパークならではのクリスマスツリーが登場する。それは、生花の蘭によって作られたツリー。

 2013年の展示はすでに11月23日(土)よりスタートしており、クリスマス当日の12月25日(水)まで、この森を訪れるゲストの目を楽しませることになる。

 ツリーの高さは、約5m。成人男性の背丈の3倍にもおよばんとするこの木には、約1万輪もの蘭の花があしらわれているから驚く。今年は、色鮮やかなデンファレ、チョコレートの香りを漂わせるオンシジュームなど、たくさんの種類の蘭を使用している。

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2013.11.29(金)