この記事の連載
イヴ・サンローラン・ボーテ
ルージュ ヴォリュプテ シャイン 153

あらゆる口紅の中から1本選びなさいと言われたら、私の場合はこれ。とろけるような色とツヤ。しかも透き通るような軽やかな発色だ。ツヤめきも、取って付けたようではなく生きているような濡れ艶。こんな唇になりたいという理想を全て兼ね備えた唇にしてくれる。
とりわけこの153番の少しだけくすんだローズピンク、「ロゼ ダンテル」は、自分の唇がいつもこんな色だったらいいのにと思える理想の色。全員に持っていて欲しいような一本なり。
イヴ・サンローラン・ボーテ
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齋藤 薫 (さいとう かおる)
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌で多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。CREAには1989年の創刊以来、常に寄稿している。

2023.02.27(月)
文=齋藤 薫
写真=釜谷洋史
CREA 2023年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。