音楽隊の力強い演奏と、音楽に合わせてロングポールやフラッグで華やかなパフォーマンスを披露するカラーガード。写真は、2月4日に行われた福岡県警察音楽隊第58回定期演奏会の様子だ。コロナ禍の影響で3年ぶりの有観客開催となった今回の演奏会では、約1400人の観客が生演奏と演技に酔いしれた。
若手女性警察官が配属される「カラーガード」とは?
福岡県警察音楽隊のカラーガードは、若手女性警察官が通常の人事異動で配属される。リーダーの松尾香菜子巡査も、警察学校卒業後、交番勤務と留置管理課を経て2年前にカラーガードに配属された。異動後は1日約7時間演技の訓練に励みながら、防犯教室などでの演技を通じた広報業務に従事してきた。
「私は幼いころからダンスを習っていて、また警察官である父の影響もあり、ずっと『踊れるおまわりさんになりたい』と思ってきました。今日、大勢の皆さんの前で演技を披露することができ、夢が叶ったという気持ちでいっぱいです」(松尾巡査)
カラーガードの任期は2年。7人のカラーガードのうち松尾巡査たち4人は、この春の人事異動で通常の警察官としての仕事に戻る予定だ。
「昔からカラーガードと同じくらい刑事になりたいと思っていました。今後は事件捜査に携わり、女性の被害者に寄り添える警察官になりたいです」(同前)
撮影 佐藤 亘
2023.02.21(火)
文=「週刊文春」編集部
撮影=佐藤 亘