スツールにマッサージャーが、テーブルに冷蔵庫が、バスマットに体重計が隠されていて、使わない時は家電としての存在を消してしまう家電。「ステルス家電」と呼ばれるこれら新しいジャンルの家電は、より充実した毎日を送るための最注目アイテムです。
体重計が隠されたバスマット
●issin「スマートバスマット」
issin「スマートバスマット」
16,980円
https://issin.cc/
独自に開発した、ソフトなさわり心地で、なおかつ珪藻土を練り込んで吸水性の高いマットを使用したバスマット。一見すると、お風呂上がりになんとなく乗っている普通のバスマットにすぎません。しかし、「スマートバスマット」の秘密は、マットの下に隠された、家族の健康を一生チェックできるように設計された体重計にあります。
開発の理念は「無意識の健康管理」。体重計は、Wi-Fiでスマホの専用アプリと連携させ、毎回バスマットに乗るだけで、測定データがスマホに送信されるようになっています。つまり、体重管理のための手入力は一切必要ないということ。
体重を測ると、自動的にBMI値が算出され、毎日のデータはアプリ内に蓄積されていき、一定期間ごとにグラフ化されると同時に、体重の増減などがあるとすぐにスマホに通知が届きます。
家族一人ひとりのニーズに合わせて、測定モードは全5種。例えば、少し太ったお父さんや、思春期のお姉ちゃんには「ダイエットモード」、普通体系のおばあちゃんは「健康維持モード」、小学生の息子には「チャイルドモード」、妊娠しているお母さんには「マタニティモード」、生まれたばかりの赤ちゃんはお母さんが抱っこして測る「ベビーモード」。将来的には、持病を抱える人向けの「持病モード」を搭載予定です。
それぞれが、自分に合ったモードで体重を測ることで、注意すべき点やアプリからの通知が違ってきます。また、「マタニティモード」では、自分のデータを見て何か問題を感じたら、アプリ内の「産婦人科オンライン」で、医師に悩みを相談することが可能。
「スマートバスマット」が最も重視したのは、毎日体重を測ることでした。体重は健康のバロメーター。わかっていてもなかなかできない、毎日のちょっとした手間。それを省いて、なんとか毎日体重を測ってもらいたい。そして、自分の体をしっかり管理して、家族全員が健康な毎日を送ってもらいたい。そんな開発者の思いが込められています。
2022.12.28(水)
文=木内貴子