ラタトゥイユもれんこんのピリ辛煮もキッシュに
試作を始めると、ひじきやれんこんのピリ辛煮などの和惣菜も合うし、ナスのミンチ炒めなどの中華惣菜も「イケル!」。次々に他にないキッシュを誕生させました。丹波黒豆の枝豆を使ったキッシュなど、旬の素材を使った季節感あふれるものも登場。さらに、神戸らしいものをと「神戸名物そばめしのキッシュ」まで創作しています。これが、どれも意外なおいしさ。醤油やソース風味のキッシュの思わぬおいしさに、びっくりしてしまいます。
「遊び心いっぱい。バリエーションは果てしなく広がっていきます」と近藤さん。
ここのキッシュの特徴は、種類の多さだけではありません。軽やかな味わい、後口なのです。まず、ベースの生地が薄い。そして、流し入れているアパレイユ(生地に流し込む卵液)も、軽やかでクセがありません。
「堅かったり、重たかったりする生地で、アパレイユも濃い味だったら、せっかくのお料理の味がわからなくなるでしょう」。アルザスからパリまで、たくさんのキッシュを食べ歩いた近藤さんがたどりついた、タッチが軽くて、食べ飽きないここだけのキッシュ。ワインはもちろん、紅茶にもよく合います。
「休日のブランチに、ワインやシードルを飲みながら、おやつとして食べてみてください。ピクニックにもぴったり!」。
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2013.11.24(日)