軟式globeの誕生秘話
――初代・KOIKEさんとの軟式globeはどのように結成したのでしょうか。
パーク KOIKEはもともと、オイラが歌って踊るパフォーマンスをするときのバックダンサーの1人だったんですよ。いつの間にかオイラが後ろで踊ることになりましたけど(笑)。
周りからのアドバイスもあって、『学校へ行こう!』のオーディションには、KOIKEと、もう1人のバックダンサーの子と3人で行くことにしたんです。でも、1人の子がなぜか来れなくなってしまったので、しかたなくKOIKEと2人でオーディションを受けました。そしたら番組側が2人組を探していたみたいで、まさかの合格。そこで軟式globeが誕生しました。
――めでたく『学校へ行こう!』への出演が決まったわけですね。
パーク 初登場のときはめちゃくちゃ緊張して、パニック状態でしたね。でもV6の森田(剛)くんと三宅(健)くんが大笑いしてくれたのもあって、初回からかなり話題になりました。
軟式globeが出ると瞬間視聴率が5%上がっていた
――当時の反響はすごかったんじゃないですか。
パーク 番組に初登場した次の日からは、普通に街を歩けないレベルでした。外に出たら、「パークマンサーだ!」ってめっちゃ絡まれましたもん。満員電車のなかでは、中学生たちが僕に聞こえるように「アホだな~♪」って歌ったりしていて。それに反応しなかったら、「あいつ歌わねえじゃん。調子乗ってんな、ギャハハ」と煽られましたね(笑)。
あとは親戚や友人を名乗る人が増えたり、イタズラ電話がいっぱいかかってきたりとかもあったかな。
――日本中の注目を集めていましたよね。
パーク 『学校へ行こう!』は平均視聴率15%くらいある人気番組だったんですけど、軟式globeが出ると瞬間視聴率が5%上がっていたらしいんです。当時は日本で一番有名な素人だったと思います。とにかくテレビの影響力を実感しましたね。
2023.01.15(日)
文=桃沢もちこ
撮影=末永裕樹/文藝春秋