“おもしろダンス”がきっかけで「パークマンサー」の原型が誕生

――パークさんのダンスの師匠はすごい方だったんですね。

パーク 師匠は元ZOO Jr.(後のDEER)のメンバーで、EXILEのHIROさんの弟分なんです。当時、師匠とのつながりで16ビートのダンスを学ぶために、HIROさんのダンススクールに通うことになりました。

 そんなある日、HIROさんや師匠たちと中目黒のカラオケバーで飲んでいるとき、オイラが師匠のダンスを面白おかしく真似したんです。そしたらHIROさんが「やべえじゃん!」ってめちゃくちゃ笑ってくれて。それがすごく嬉しかった。

 そのときに、「今まではキラキラしたキムタクを目指していたけど、自分は人を笑わせるほうが向いているのかも」と自分の立ち位置を見つけて、そこから“おもしろダンス”を始めるようになりました。

 

 そしたらその“おもしろダンス”がきっかけで、フジテレビの深夜番組『エブナイSATURDAY』というダンスコーナーに2回も出演することになったんです。そこで、面白い動きで歌って踊る「パークマンサー」の原型ができましたね。

『学校へ行こう!』のオーディションに合格し、出演が決定

――HIROさんの爆笑が、パークさんの転機になった、と。

パーク そうですね。その頃はHIROさんに可愛がってもらっていました。2002年4月に発売したEXILEのシングル曲『song for you』のPVにも出させてもらったんですよ。大学時代から5年以上くすぶっていましたけど、だんだんと評価されてきて、いろいろなことがトントン拍子に進んでいくようになりました。そしてそのタイミングで『学校へ行こう!』への出演も決まるんです。

――番組への出演はどのように決まったんですか?

パーク ちょうどその頃、ダンススクールの先輩から「今のお前にぴったりのコーナーがテレビで始まったよ」と教えてもらって、それが『学校へ行こう!』の名物コーナー「B-RAP HIGH SCHOOL」だったんです。そのときはノリに乗っていたので、「この調子ならオーディションも受かる!」と思って受けに行きました。

2023.01.15(日)
文=桃沢もちこ
撮影=末永裕樹/文藝春秋