蟹座

6月22日~7月22日生まれ

 私たちは体内に“星の時計”を持っています。誕生のときに刻印された星座盤には、各惑星のサイクルで時を刻む長針、短針があり、ある針はゆっくりと星座盤を回り、またある針は足早に各星座を一周していきます。

 2023年を迎える蟹座にとって大きなトピックは2つ。あなたの体内時計の木星サイクルは、2022年の年末に新たなテーマを迎えました。幸運の象徴、木星が天頂で輝き、あなたの仕事運を底上げしてくれます。

 2023年は責任のある仕事に抜擢されたり、あなたの働きが注目を集めたりします。仕事を通じて自分はどう見られたいのか、はっきりとしたイメージを打ち出したいところです。

 そもそも蟹座は出世よりも、愛する人々に囲まれて穏やかに日々を重ねていきたいタイプです。しかし新年を迎えたら、約半年は野心をしっかり持って競争社会に参入する覚悟が必要です。

 もっと大きな自由を手に入れるためには、それなりに権力を持つ必要があるからです。何かを決める際に決定権があるというのは幸せなことです。責任も重くなりますが、その状況を楽しめれば、仕事で自分の夢を実現させる絶好のチャンスです。

 もう一つの大きなトピックは、破壊と再生を司る冥王星の移動です。今をさかのぼる2008年~2009年は、リーマン・ショックによる世界的な株価下落・金融危機が起こりました。

 その年に冥王星は蟹座の対宮に移り、今に至るまであなたに大きな影響を与えてきたのです。長期に渡り自分で自分を抑えつける癖がついてしまい、ストレートに自己表現できない……、そんな状況が続いていました。

 一口に影響と言っても14~5年という長い期間のこと。普段は明るく振舞っていても、それはまるで通奏低音のようにあなた自身を支配していて、自分を解放できない状態が続いていたということです。

2022.12.25(日)
文=岡本翔子
イラストレーション=INEMOUSE