日本でも有数の湧水地・山梨県の白州。この地で250年以上にわたり、水と米の旨味にこだわった酒造りを続けてきた老舗酒造「七賢」と世界各地で新たな味の新境地を開拓し続けるアラン・デュカス。
2つの味の開拓者たちが緊密なコラボレーションを重ね、世界が頷くSAKE(サケ)、「アラン・デュカス スパークリング サケ」が誕生した。
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目指すは「日本らしく、それでいて世界が納得するSAKE」
七賢とアラン・デュカスの出会いは遡ることおよそ10年前。互いのモノ作りへの考え方や料理に対する哲学が共鳴し「日本らしく、それでいて世界が納得するSAKE」を造るプロジェクトが始まった。
デュカス・パリのシェフソムリエ、ジェラール・マルジョンの描く味わいのイメージを日本酒という形に落とし込む。醸造責任者を務める七賢の北原亮庫はさまざまな試行錯誤を重ねたという。
北原氏が目指したのは「シャンパンに肩を並べるような、米で造る最高峰のスパークリング」。複層的な味わいとしっかりと酸の骨格が感じられる余韻。実に3年余りの月日を重ね「アラン・デュカス スパークリング サケ」が完成したのだ。
桜の樽での熟成、仕込みの際には水に加えて酒を用いる貴醸酒という製法、軽やかな酸を引き出すための酵母の吟味、瓶内二次発酵……。日本酒製造技術の粋が詰まったこの新・日本酒は瑞々しさを感じる泡立ちの中にさくらんぼのニュアンスを持つ香りが漂い、樽熟成ならではの淡い苦みを帯びた甘みが穏やかで心地よい余韻をもたらす極上の味わいを実現している。
この新たなサケの誕生を記念して、アラン・デュカスの料理とのマリアージュを体験するイベントが2022年秋、パリとモナコ、そして東京でコラボレーションディナーとして開催。去る11月30日に東京「ベージュ アラン・デュカス」にてフィナーレを迎えた。
2022.12.11(日)
文=CREA編集部